題名:中公新書 宇宙はどこまで行けるか ロケットエンジンの実力と未来
著者:小泉宏之
発行:中央公論新社(2018.9.25)
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☆☆☆☆★
主にロケットについてとロケットで何ができるかについて書かれている本です.半ばほどまでは書き方がぎこちなく,いわゆる新書書き(という表現があるのかは知りませんが)でいまいち没頭できない感じでしたが,あとの方になるとこなれてきていい感じです.特に最後の章は(新書としては)ぶっ飛んでいて,好きです.物理的な説明は奔放で(というと高額の人たちに怒られそうですが),間違っていはいないが,厳密ではない,という書き方です.新書だからわかりやすさを優先したのかもしれません.
サブタイトルに「ロケットエンジンの実力と未来」とありますが,ロケットだけでなく,宇宙エベーターについても触れられています.90ページから94ページにわたって触れられていて,トレンドだからとりあえず触れときました,ではなく,割としっかり書かれています.最後の章の飛ばし方といい,もしかしてこちら側の人かな.