題名:言語接触 英語化する日本語から考える「言語とはなにか」
編者:嶋田珠巳,斎藤兆史,大津由紀雄
発行:東京大学出版会(2019.5.31)
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☆☆☆★★
ある言語が別の言語と触れ合った時になが起きるかを研究する分野である接触言語学の観点から,日本語の未来について著者8名によって書かれた本です.言語接触という視点は面白かったが,日本語の未来とは直接関係のなさそうな章もあり,寄せ集め感が拭えません.
247ページに「生物と言語の類似性を指摘しておきたい」として「多くの場合強者が弱者を食い尽くす」などの記述がありますが,生物学的には正しくないと思います.