2024年2月17日土曜日

脳からみた学習 新しい学習科学の誕生

題名:脳からみた学習 新しい学習科学の誕生

編著:OECD教育研究革新センター

監修:小泉英明

訳者:小山麻紀,徳永優子

発行: 明石書店(2010.12.12)


Understanding the Brain: The Brain of a Learning Science

by OECD

2007


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☆☆☆★★


脳情報に基づく学習と教育への取り組みがOECDによってまとめられた本です.「神経神話」を払拭しようという姿勢が見られます.

59ページに「軸索が絶縁されていれば,まさに電線がそうであるように電流(つまり電気刺激)をより速く流すことができる」とありますが,軸索のミエリン化はともかく,電線を絶縁すると電流を速く流すことができるようになるという記述は誤りです.原文を見ていないので本当はなにをいいたかったのかはわかりませんが.

72ページ16行目「結合をを」→「結合を」.


2024年2月6日火曜日

脳は世界をどう見ているのか

題名:脳は世界をどう見ているのか 知能の謎を解く「1000の脳」理論

著者:ジェフ・ホーキンス

訳者:大田直子

発行:早川書房(2022.4.25)


A THOUSAND BRAINS / A New Theory of Intelligence

by Jeff Hawkins

2021


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☆☆☆★★


脳と人工知能について書かれている本です.前半が脳について,後半が前半の内容を踏まえて人工知能について,という構成です.後半はかなり著者の妄想ですが,その分面白かった.記述がくどいのが残念です.

現代の小説2022 短篇ベストコレクション

題名:現代の小説2022 短篇ベストコレクション

編者:日本文藝家協会

発行:小学館(2022.8.5)


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☆☆☆★★


2021年に文芸誌に発表された短篇から日本文藝家協会の編纂委員が11篇を編んだ短編集です.好みに合うものも合わないものもありますが,全般的に面白かった.新型コロナウイルス感染症が社会に与えた影響を感じます.

2024年2月1日木曜日

道具のブツリ

題名:道具のブツリ

著者:田中幸,結城千代子

発行:雷鳥社(2023.7.30)


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☆☆☆★★


身の回りの道具について「ブツリ」の視点で紐解こうということが書かれている本です.「まえがき」に「肩の力を抜いていただくために『ブツリ』とカタカナ表記にしています」と書かれていますが,カタカナ表記にすると肩の力が抜けるものなのか,気になります.また,間違いではないのだけれど,言葉の使い方の問題がある事柄についての記述も気になりました.たとえば241ページに「無重力状態」ではなく「ブツリ」では「無重量状態」である,とありますが,これは「重力」という言葉でなにを示すかによります.242ページの「ブツリでは『重さ』と『質量』は厳密に区別されます」という記述も同様です.まあ,高校物理教科書で使われる用語限定の話なのだと思いますが,もう少し丁寧に書いてほしかった.ぱたっと開くコデックス装はいいですね.

2024年1月29日月曜日

殺人は容易ではない アガサ・クリスティーの法科学

題名:殺人は容易ではない アガサ・クリスティーの法科学

著者:カーラ・ヴァレンタイン

訳者:久保美代子

発行:化学同人(2023.12.15)


MUEDER ISN'T EASY The Forensics of Agatha Christie

by Carla Valentine

2021


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☆☆☆☆★


法医学者の著者によるアガサ・クリスティーのお話から題材をとって法科学について書かれた本です.現代の法医学事情についても書かれています.Apple の Book にて.

2024年1月28日日曜日

コペンハーゲン

題名:ハヤカワ演劇文庫 28 マイケル・フレイン Ⅰ コペンハーゲン

著者:マイケル・フレイン

訳者:小田島恒志

発行:早川書房(2010.11.25)


COPENHAGEN

by Michael Frayn

1998, 2000, 2002, 2003


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☆☆☆★★


1941年にハイゼンベルクがボーア夫妻を訪ねた史実を踏まえて書かれた戯曲です.戯曲というものをあまり読まないのでよくわからないのですが,作者あとがきが本編の三分の一くらいあるのは普通なんでしょうか.

2024年1月24日水曜日

水鏡推理6 クロノスタシス

題名:講談社文庫 水鏡推理6 クロノスタシス

著者:松岡圭祐

発行:講談社 (2017.3.1)


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☆☆★★★


国家公務員試験の判断推理問題で満点をとって文部科学省に入省した一般職末席係員が,その能力を活かして問題を解決するお話しです.展開というか背景に無理がありすぎな印象で,残念ながらお話の世界に入り込むことができませんでした.Apple の Book にて.