題名:理科系の日本語表現技法
編著:栗山次郎
発行:朝倉書店(1999.4.20)
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★★★☆☆
理科系の報告や発表を補助するために書かれている本です.一般論だけでなく,具体的な例なども示されています.新装版も出ているようなので,大学などで理科系の勉強をする人は読んで損はなさそうです.資料として.
本の虫は本を食べて生きています.
なのに,食べても食べても,本は増えるばかり...
食べた本のちょっとした印象を紹介していきます.
題名:理科系の日本語表現技法
編著:栗山次郎
発行:朝倉書店(1999.4.20)
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★★★☆☆
理科系の報告や発表を補助するために書かれている本です.一般論だけでなく,具体的な例なども示されています.新装版も出ているようなので,大学などで理科系の勉強をする人は読んで損はなさそうです.資料として.
補訳:小倉金之助
発行:共立出版(1997.6.12)
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★★★★☆
初等数学の歴史が解説されている本です.原著は19世紀末から20世紀初頭にかけて書かれた本で流石に古さを感じさせますが,古代エジプトや古代ギリシャから20世紀までが網羅されています.また訳者の注が豊富で読み応えがあります.資料として.
125ページ4行目 注番号「1)」→「2)」220ページ脚注 注番号「2)」→「1)」308ページ下の図のチャプション「紙幣」→「貨幣」329ページ脚注 注番号「)」→「2)」
著者:小倉貴久子
発行:河出書房新社(2020.10.24)
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★★★☆☆
ピアノの歴史と構造について書かれている本です.カラー図版が多い本,というより,図鑑的なレイアウトになっています.ピアノについて絵を見ながらざっくりと知りたい人向け.資料として.
著者:青山一郎
発行:アルテスパブリッシング(2021.3.25)
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★★☆☆☆
ピアノの歴史や構造について書かれている本です.調律師の方が著者のようですが,音波に関する物理的な記述に誤りがみられます.物理的な記述に不慣れなのだとは思いますが,全体的な記述が詳細にわたっているためとても残念です.声をかけていただければ校閲したのに.資料として.
81ページ 図2.1.2 なにを表現しているのか,縦軸・横軸がなんなのか,不明です.82ページ1行目「弦の振動数は440回,上下をくり返しますから波長が440個できます」日本語の文として成立していないことを置いておいても意味がわかりません.「弦は1秒間に440回上下します」といいたかった? また,その下の図2.1.5もやはり意味不明です.(その直後に「音色は一般的には波形で表すことができますが,ピアノの場合はひじょうに複雑で,物理の世界でも解明されていない事柄があり(略)」との記述があるので,著者は物理を信頼していないのかもしれません.)93ページ 図2.2.2 図中に明記はされていませんが,年表的な図にある数字は年だと思いうのですが,「0」があります.特殊な場合を除いて,紀元前1年の次の年は紀元1年で,0年はありません.106ページ3行目「うなり/振動数がわずかに異なる2音から生じる音の強弱の現象で,物理学では波動の干渉といいます」→「うなり/振動数がわずかに異なる複数の音から生じる音の強弱の現象で,波の重ね合わせによって起きます」166ページ 図3.3.17 図と説明で部品の名称が一致していません(キャッチャーとバックチェック).185ページ下から4行目「弦の振動は波長がずれて発生します.そのため位相がずれて減衰時間が長くなることが知られています」前の文の「波長」が「位相」で,後ろの分は共鳴のこと? 全体として波動の時間と空間の広がりが区別されていないように感じます。
編者:伊東信宏
発行:大阪大学出版会(2007.3.30)
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★★★☆☆
ピアノから見た音楽史のあれこれが書かれている本です.レクチャー・コンサートの内容をまとめたものらしく,そのシリーズ名が本のタイトルになっているようですが,中身を反映しているようには思えません.ピアノそのものについての話題よりも,ピアノによって作られた音楽の方に力点が置かれています.資料として.
50ページ6行目「……特許である.デュープレックス・スケール……」→「……特許である,デュープレックス・スケール……」
題名:高木裕
発行:朝日新聞(2010.11.30)
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★★★☆☆
ピアノやピアノの調律について書かれている本です.新書ということもあってかざっくりとした内容です.資料として.
著者:デビッド・マー
訳者:乾敏郎,安藤広志
発行:産業図書(1987.10.23)
VISION A Computational Investigation into the Human Representation and Processing Information
by David Marr
1982
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★★☆☆☆
視覚の情報処理について書かれている本です.翻訳のせいなのかとても読みにくい.しかも文字のセットがなかったのか数式や本文中のラプラシアンが三角形になっていてひっかかります.資料として.