著者: 辻本悟史
発行: 岩波書店(2015.8.25)
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☆☆☆☆★
科学の目を通した人間観察がさまざまな視点から書かれている本です.みんななんとなくそうじゃないかな,と思っていることが,調べてみるとそうでもない,ということ,結構ありますよね.そんな感じのことが出てきます.
題名:アノスミア わたしが嗅覚を失ってからとり戻すまでの物語
題名:航路 上巻・下巻
臨死体験をテーマにしたお話です.傑作なのは知っていたのですが,なにしろ2段組みで上下巻合わせて800ページを超える大作なので,なかなか読み始めることができずにいました.が,一度読み始めてしまえば,一気に最後まで読ませられてしまいます.さすが,コニー・ウィリス.うまい.『ドゥームズデイブック』の時もそうでしたが,読了後の喪失感が半端ではありません.なんかもう,いろんなことが手につかなくなる感じ(いい意味で).間違いなく傑作です.すべてのおはなし好きにオススメ.ただし,覚悟して読み始めてください.読み終えるまで,他のことができなくなります.