題名:新潮選書 炭素文明論 「元素の王者」が歴史を動かす
著者:佐藤健太郎
発行:新潮社(2013.7.25)
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☆☆☆☆☆
人類と炭素の長い付き合いについて,化学の視点から書かれている本です.カフェインやニコチンといった身近なものから,人類文明の今後といった大きなものまで,話題の選び方が秀逸です.いろいろ参考になりました.
2017年5月24日水曜日
2017年5月21日日曜日
NOVA 6 書き下ろし日本SFコレクション
題名:河出文庫 NOVA 6 書き下ろし日本SFコレクション
編者:大森望
発行:河出書房新社(2011.11.20)
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☆☆☆★★
短編SFのオリジナルアンソロジーです.この中に,人力宇宙エレベーターのお話があり,いつか読まなければと思って買ったのですが,静止軌道まで人力で上がるというお話らしいと知り,読みたくなくて放っておいた本です.星新一賞をいただいた『ローンチ・フリー』を書いた時点では,存在は知っていましたが,読んではいませんでした.で,やっと読んだ感想は,せっかくの人力宇宙エレベーターのアイデアなのに,もっと丁寧に考えて欲しかったな,と.
短編集なので何編か収録されているのですが,流石だなと思ったのは,宮部みゆきです.ネタバレしてからの物語の語り方がうまい.普通ならここで終えてしまうよね,というところからが本題,という構成.勉強になりました.
編者:大森望
発行:河出書房新社(2011.11.20)
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☆☆☆★★
短編SFのオリジナルアンソロジーです.この中に,人力宇宙エレベーターのお話があり,いつか読まなければと思って買ったのですが,静止軌道まで人力で上がるというお話らしいと知り,読みたくなくて放っておいた本です.星新一賞をいただいた『ローンチ・フリー』を書いた時点では,存在は知っていましたが,読んではいませんでした.で,やっと読んだ感想は,せっかくの人力宇宙エレベーターのアイデアなのに,もっと丁寧に考えて欲しかったな,と.
短編集なので何編か収録されているのですが,流石だなと思ったのは,宮部みゆきです.ネタバレしてからの物語の語り方がうまい.普通ならここで終えてしまうよね,というところからが本題,という構成.勉強になりました.
2017年5月14日日曜日
毎日新聞・校閲グループのミスがなくなるすごい文章術
2017年5月12日金曜日
インコの謎
題名:インコの謎 言語学習能力,フルカラーの視覚,二足歩行,種属を超えた人間との類似点が多いわけ
著者:細川博昭
発行:誠文堂新光社(2015.1.25)
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☆☆☆☆☆
インコやオウムについて,とくに人とインコの心や行動はなぜ似ているのかについて書かれている本です.インコを飼ったことがある方なら,読むといろいろな謎が解けると思います.たとえば,セキセイインコが寝入り端にゴモゴモ言っているのとはねごとではなく,喃語だ,とかです.
また,セキセイインコの青は色素ではなく構造色だ,ということは初めて知りました.子供の頃に飼っていたセキセイインコに,「桃太郎」を全部覚えたのがいました.いまになって,そうだったんだ,とスッキリした気持ちになりました.インコやオウムとのやりとりは地球外知的生命とのコミュニケーションのシミュレーションかも,という著者の締めの言葉に,妄想が膨らみます.読むとインコが飼いたくなるのでご注意を.
著者:細川博昭
発行:誠文堂新光社(2015.1.25)
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☆☆☆☆☆
インコやオウムについて,とくに人とインコの心や行動はなぜ似ているのかについて書かれている本です.インコを飼ったことがある方なら,読むといろいろな謎が解けると思います.たとえば,セキセイインコが寝入り端にゴモゴモ言っているのとはねごとではなく,喃語だ,とかです.
また,セキセイインコの青は色素ではなく構造色だ,ということは初めて知りました.子供の頃に飼っていたセキセイインコに,「桃太郎」を全部覚えたのがいました.いまになって,そうだったんだ,とスッキリした気持ちになりました.インコやオウムとのやりとりは地球外知的生命とのコミュニケーションのシミュレーションかも,という著者の締めの言葉に,妄想が膨らみます.読むとインコが飼いたくなるのでご注意を.
2017年5月3日水曜日
タッチ
題名:タッチ
著者:ダニエル・キイス
訳者:秋津知子
発行:早川書房(2005.12.15)
THE TOUCH
by Daniel Keyes
1968, 1996, 2003
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☆☆☆☆★
事故で放射性物質に曝され,人生が一変してしまう夫婦のお話です.最初に書かれたのは1968年で,それから少し時間が経ってはいますが,今でも十分通用するお話だと思います.また,彫刻家の主人公がよく書けていて,さすがキイスだな,という感じです.
著者:ダニエル・キイス
訳者:秋津知子
発行:早川書房(2005.12.15)
THE TOUCH
by Daniel Keyes
1968, 1996, 2003
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☆☆☆☆★
事故で放射性物質に曝され,人生が一変してしまう夫婦のお話です.最初に書かれたのは1968年で,それから少し時間が経ってはいますが,今でも十分通用するお話だと思います.また,彫刻家の主人公がよく書けていて,さすがキイスだな,という感じです.
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