2018年5月6日日曜日

レッド・マーズ,グリーン・マーズ,ブルー・マーズ

題名:創元SF文庫 レッド・マーズ〈上,下〉,グリーン・マーズ〈上,下〉,ブルー・マーズ〈上,下〉
著者:キム・スタンリー・ロビンスン
発行:東京創元社(1998.8.28,2001,12,21,2017,4,21)

RED MARS, GREEN MARS, BLUE MARS
 by Kim Stanley Robinson
1993, 1994, 1996 

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☆☆☆☆★

人類が火星に移り住む様子について語られている SF です.長い.各巻 500 ページほど,『ブルー・マーズ』に至っては 600 ページ超えです.そして,3 部作のそれぞれが出る間隔も長い.シリーズ最終作の『ブルー・マーズ』が出たのは,最初の『レッド・マーズ』が出てから 20 年,2 作目の『グリーン・マーズ』が出てから 16 年経ってからです.これだけ間があいてもきっちりシリーズを完結させてくる東京創元社には敬意を払いますが,『レッド・マーズ』『グリーン・マーズ』がどんなお話だったのかは忘れてます.もう一度最初から読み直しましたよ.面白いのですが,一気に読むとさすがに疲れます.そして残念ながら,良い長編を読んでいて残りのページ数が少なくなってきたとに感じる「ああ,終わってほしくない」という感覚は得られませんでした.長すぎかも.ところどころ,物理的に木になる記述があることも含めて,星ひとつ減点.

火星に宇宙エレベーターがつくられ,落とされ,またつくられます.宇宙エレベーターの記述についてはいろいろいいたいこともありますが,書かれた時代を考えるとこんなものかなと.

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