著者:クライブ・ウィン
訳者:梅田智世
発行:早川書房(2021.5.20)
DOG IS LOVE / Why and How Your Dog Loves You
by Clive D. L. Wynne
2019
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☆☆☆☆★
イヌについて最近の科学的知見を基に書かれている本です.著者はイヌの認知科学の研究者で,自説をひたすら主張するのではなく,懐疑的な姿勢で書かれていて,好感が持てます.タイトルにもある「愛」については異論もあるとは思いますが,イヌに興味のある人にオススメです.
著者:クライブ・ウィン
訳者:梅田智世
発行:早川書房(2021.5.20)
DOG IS LOVE / Why and How Your Dog Loves You
by Clive D. L. Wynne
2019
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☆☆☆☆★
イヌについて最近の科学的知見を基に書かれている本です.著者はイヌの認知科学の研究者で,自説をひたすら主張するのではなく,懐疑的な姿勢で書かれていて,好感が持てます.タイトルにもある「愛」については異論もあるとは思いますが,イヌに興味のある人にオススメです.
著者:森博嗣
発行:ワニブックス (2019.9.10)
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☆☆★★★
「面白い」とはどういうことかについて書かれている本です.前半は頷けることも書かれていますが,これといって新鮮な内容はありませんでした.後半は,著者が面白く生きてきたことが書かれていますが,他人が参考にできそうな内容でもなさそうです.ブックにて.
著者:黒木哲徳
発行:講談社(2021.2.20)
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☆☆☆★★
数学で現れる記号から数学の知識を深めることができる本です.2001年に講談社から出された『なっとくする数学記号』をまとめ直したもので,新書という体裁にまとめるためか,章の数が63から53へと減っています.図版も減らされているので,旧版の方が読みやすい印象です.時事ネタなどは記述のアップデートはされていて,例えば求められた円周率の桁数の世界記録は「2061億5843桁」から「31兆4159億2653万5897桁」になっています.
p68 に「スピード違反の取り締まりの計測器の原理は,ある一定の短い時間を走った距離を測定して表示している」とあり,旧版でも同じ記述ですが,距離と時間が入れ替わっていると思います.ただ,ドップラーシフトを使ったものもあるので,そいういう原理のものもある,という感じです.
p90 に「……演繹的な方法と機能的な方法があるが,前者はある法則や定理の発見や予測に用いられ,後者はそれを証明するのに用いられることが多い」とありますが,前者と校舎が入れ替わっているのではないでしょうか.ただ,旧版でも同じ記述なので,著者がそう考えているのかもしれません.
p158 の(3)の直後にある行列が書かれてる意味が不明です.旧版での符合の間違いが修正されているので,何某かの意味があると著者は考えているのだと思いますが,その前にある行列で十分でなはないかと思います.
p248 のギリシャ文字νの説明に,数学では「あまり使われることはない」とあります.物理では周波数や振動数に使われることが多い文字です.
著者:ジェシー・ベリング
訳者:鈴木光太郎
発行:化学同人(2021.1.31)
Suicidal / Why We Kill Ourselves
by Jesse Bering
2018
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☆☆☆☆★
自ら命を絶つというヒトに特有な行動について書かれている本です.自殺について,科学的なアプローチとインタビューで構成されています.扱っているテーマの重さと,それに向き合う姿勢の真摯さに,読み進めるのに時間がかかりました.読み応えのある本です.
著者:西浦博,川端裕人
発行:中央公論新社(2020.12.9)
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☆☆☆☆☆
厚生労働省クラスター対策班の一員として新型コロナウイルス感染症対策に感染症の数理モデルで指針を示した著者によって当時の様子が語られている本です.社会とのサイエンスコミュニケーションの難しさや,科学者の立場と政治や行政に組み込まれる葛藤が,ひしひしと伝わってきました.ブックにて.