本の虫は本を食べて生きています. なのに,食べても食べても,本は増えるばかり... 食べた本のちょっとした印象を紹介していきます.
著者:有賀暢迪
発行:名古屋大学出版会(2018.10.15)
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☆☆☆☆★
18世紀の力概念の変革について書かれている本です.著者の博士論文を改訂したものとのことです.とても丁寧に書かれていて,もやもやしていてた「活力論争」についても,すこし整理できました.中学や高校も含めて力学を教える機会のある人に読んでおくことを勧めます.
著者:川端裕人
発行:早川書房(2019.7.4)
小学生が外宇宙を目指す宇宙機を飛ばそう,というお話です.これだけだと荒唐無稽に聞こえますが,読むとそうでもなく,なんとなく納得できる展開になっています.フィクションですが,あの人やあの人の顔が,チラチラと浮かんできます.狭い世界ですね.