題名:越境する認知科学 10 なぜ壁のシミが顔に見えるのか パレイドリアとアニマシーの認知心理学
著者:高橋康介
発行:共立出版(2023.9.15)
--
☆☆☆☆★
パレイドリアやアニマシー知覚について書かれている本です.パレイドリアは壁のシミや空の雲が人の顔に見えてしまう現象,アニマシー知覚は何気ないものの動きが生き物のように見えてしまうなどの現象で,どちらも心理学の研究対象として扱われています.内容は興味深いのですが,同じようなことが繰り返し書かれていて,ちょっと残念.
19ページの脚注に「波長とは波の周期の長さのことであり」とありますが,短くしすぎ.「波長とは波が1周期の間に進む長さのことであり」とした方が正しい.