:---bookworm---
本の虫は本を食べて生きています.
なのに,食べても食べても,本は増えるばかり...
食べた本のちょっとした印象を紹介していきます.
2015年7月30日木曜日
おもちゃの科学 第1巻-第6巻
題名:おもちゃの科学 第1巻-第6巻
著者:戸田盛和
発行:日本評論社(1995)
--
☆☆☆★★
物理学者で「おもちゃ博士」の戸田盛和のおもちゃにまつわるエッセイを集めた本です.同じおもちゃが何度も出てくるのが残念.資料として購入.いまはセレクションが手に入るようです.
2015年7月26日日曜日
イースター島を行く モアイの謎と未踏の聖地
題名:中公新書 イースター島を行く モアイの謎と未踏の聖地 カラー版
著者:野村哲也
発行:中央公論新社(2015.6.25)
–-
☆☆☆☆★
イースター島の素顔を描くことに挑戦したと著者が語る本です.写真が多く,綺麗で読み進みやすいです.なかなかディープそうなことが書かれているので,下手なガイドブックより使えるかも.問題は,いつになったらイースター島に行けるのか,ということです.ほんと,行ってみたいんだけど,遠い.
『文明崩壊』で書かれて有名になった,イースター島に木が1本もないのは島民が切っちゃったから説への反論が紹介されていて.なんかこっちの方がもっともらしい.考古学的,遺伝学的に決着がつけられそうな説なので,はっきりすると思うのですが,まだ結論は出てないのかな
.
2015年7月25日土曜日
ラッフルズ・ホームズの冒険
題名:論創海外ミステリ ラッフルズ・ホームズの冒険
著者:J. K. バングズ
訳者:平山雄一
発行:論創社(2013.2.28)
R. HOLMES & CO. AND SHYLOCK HOLMES STORIES
by J. K. Bangs
2013
--
☆☆☆★★
ひとりの作家によるシャーロック・ホームズの2種類のパロディが載っている短編集です.しかも面白いのが,この作家がコナン・ドイルと面識があったとのこと.本書が発行されたのは2013年ですが,お話が書かれたのは,1903年と1905年.なるほど,訳者あとがきを読まないと,シロウトさんにはその状況がわからないのだよ.ラッフルズ・ホームズとシャイロック・ホームズという2種類のお話が載っていますが,ラッフルズ・ホームズの方が面白いし,現代でも通じる.版元もそう判断してタイトルを付けたのでしょうか.
2015年7月22日水曜日
夜想曲集 音楽と夕暮れをめぐる五つの物語
題名:夜想曲集 音楽と夕暮れをめぐる五つの物語
著者:カズオ・イシグロ
訳者:土屋政雄
発行:早川書房(2009.6.15)
NOCTURNES
Five Stories of Music and Nightfall
by Kazuo Ishiguro
2009
--
☆☆☆☆★
音楽に関連する5編の短編が収められている本です.著者は,日本生まれのイギリス人.面白いです.それぞれの短編にもう少し絡み合いがあると,もっと面白かったかも.
2015年7月21日火曜日
サイエンス・ブック・トラベル
題名:サイエンス・ブック・トラベル 世界を見晴らす100冊
著者:山本貴光
発行:河出書房新社(2015.3.20)
--
☆☆☆★★
シロウトでも最先端がわかる1冊は,とのお題に,25人の科学者がそれぞれ本を紹介している本です.書き手としても有能な方々が書いているので,読みやすく,面白い(なかにはトンチンカンな人もいますが).自然科学の面白い本ないかな,という方に,ガイドとしてオススメです.
2015年7月18日土曜日
コンクリート・アイランド
題名:コンクリート・アイランド
著者:J. G. バラード
訳者:大和田始,国領昭彦
発行:太田出版(2003.9.12)
concrete island
by J. G. Ballard
1973
--
☆☆☆★★
高速道路で閉ざされた三角地帯から脱出しようとする男のお話です.うーん,バラードですね.以上.
2015年7月17日金曜日
偉大なる失敗 天才科学者たちはどう間違えたか
題名:偉大なる失敗 天才科学者たちはどう間違えたか
著者:マリオ・リヴィオ
訳者:千葉敏生
発行:早川書房(2015.1.25)
BRILLIANT BLUNDERS
From Darwin to Einstein--Colossal Mistakes by Great Scientists That Changed Our Understanding of Life and the Universe
by Mario Livio
2013
--
☆☆☆★★
有名な科学者の間違いについて書かれている本です.かなりしつこい人なのでしょうか,よく調べてあるなぁ,という感じです.それがよいところなのですが,よくないところでもあります.原題の副題を見れば想像できると思いますが,文章もしつこい.原著は読んでいませんが,翻訳のせいだけではないと思います.内容は興味深いが,読み進むのに気合が入ります.
2015年7月15日水曜日
舟を編む
題名:舟を編む
著者:三浦しをん
発行:光文社(2011.9.20)
--
☆☆☆☆☆
新しい辞書を編む人たちのお話です.やっと読みました.面白い.さすが本屋大賞受賞です.あり得ない状況でも,スルッと読ませてしまう.三浦しをん,うまい.
2015年7月11日土曜日
美神の狂宴 クラッシャージョウ 12
題名:ハヤカワ文庫 美神の狂宴 クラッシャージョウ 12
著者:高千穂遙
発行:早川書房(2015.2.25)
--
☆☆☆☆★
クラッシャージョウの12作目.やはり,高千穂遙はクラッシャージョウですね.しかし,今回はリッキーの立ち位置がなんかかわいそう.重要なんだけど,あまり登場しません.
2015年7月10日金曜日
水の迷宮 クラッシャージョウ 11
題名:ハヤカワ文庫 水の迷宮 クラッシャージョウ 11
著者:高千穂遙
発行:早川書房(2013.2.25)
--
☆☆☆☆★
クラッシャージョウの11作目.8年ぶりの新作だそうです.読んだのは何年ぶりだろ.30年ぶりくらいか.いまでも書いてる高千穂遙,すごい.イラストの安彦良和も,すごい.
2015年7月9日木曜日
見晴らしのいい密室
題名:ハヤカワ文庫 見晴らしのいい密室
著者:小林泰三
発行:早川書房(2013.3.25)
--
☆☆☆★★
小林泰三の短編集です.まあまあかな.
2015年7月7日火曜日
紋切型社会 言葉で固まる現代を解きほぐす
題名:紋切型社会 言葉で固まる現代を解きほぐす
著者:武田砂鉄
発行:朝日出版社(2015.4.25)
--
☆☆☆★★
「紋切型社会」を象徴する言葉を並べて揚げ足取りをしている本です.こういううるさいことを書いてある本,大好き.決まり文句を使ってる人,御一読を勧めます.始めのうちはトゲトゲしていて,読むのが辛いくらいなのに,途中からトーンダウンしてしまうのが残念.
2015年7月5日日曜日
ふわふわの泉
題名:ハヤカワ文庫 ふわふわの泉
著者:野尻抱介
発行:早川書房(2012.7.15)
--
☆☆☆☆★
ダイヤモンドより硬く空気より軽いその物質「ふわふわ」のお話です.星雲賞受賞作.エンターブレイン・ファミ通文庫から出ていたのを,ハヤカワ文庫で復刊.早川書房,エライ.
2015年7月2日木曜日
キューブサット物語
題名:キューブサット物語 超小型手作り衛星,宇宙へ
著者:川島レイ
発行:エクスナレッジ(2005.3.25)
--
☆☆☆☆★
初めてキューブサットをこの世に生み出した大学生たちのことが書かれている本です.いまは当たり前になったキューブサットの誕生時の様子がよくわかります.長く読み継がれるといいな,と思う本です.
2015年7月1日水曜日
数学史 数学5000年の歩み
題名:数学史 数学5000年の歩み
著者:中村滋,室井和男
発行:共立出版(2014.11.25)
--
☆☆☆★★
人類文明の流れと数学の歴史が書かれている本です.資料として購入.
新しい投稿
前の投稿
ホーム
登録:
コメント (Atom)