2017年10月29日日曜日

オノマトペの謎 ピカチュウからモフモフまで

題名:岩波科学ライブラリー オノマトペの謎 ピカチュウからモフモフまで
編者:窪薗晴夫
発行:岩波書店(2017.5.18)

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☆☆☆☆★

オノマトペについて言語学や心理学,認知科学などの観点からそれぞれの専門家によって書かれれている本です.言語学的なアプローチと音韻構造からのアプローチが面白かった.

2017年10月28日土曜日

すずなの恋 3

題名:バンブーコミックス すずなの恋 3
著者:あづま笙子
発行:竹書房(2017.10.11)

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☆☆☆☆★

『マンガでわかる微分方程式』の作画を担当していただいたあづま笙子の単行本,シリーズ完結の巻です.内容とは関係ないのですが,舞台となっている高校の校章が私の出身校と似ていたり,主人公たちが美術部所属だったり,端々にホッカイドー弁が出てきたりと,なんとなく親近感の湧くお話でした.

人類の進化史 20世紀の総括

題名:講談社学術文庫 人類の進化史 20世紀の総括
著者:埴原和郎
発行:講談社(2004.11.10)

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☆☆☆★★

題名の通り,人類の史について書かれている本です.文庫化は 2004 年ですが,元本は 2000 年に発行されていて,この 4 年間ですでにいろいろと内容にコメントをつけなければならなかったようで,結構長い文庫版のあとがきがついています.当然,いまから読むとちょっと違うなぁということもありますが,とてもよくまとまっているので,最新の内容を別の本で補完することを前提に人類史を俯瞰するのに向いていると思います.

カラスと人の巣づくり協定

題名:カラスと人の巣づくり協定
著者:後藤三千代
発行:築地書館(2017.6.20)

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☆☆☆☆★

カラスによる電柱への営巣問題をきっかけとしたカラスの生態研究について書かれている本です.どこにでもいるように思えるカラスですが,意外にいろいろなことがわかっていないということがわかります.なぜ日本に似たような黒いカラスが2種いるのか以前から不思議だったのですが,その理由がわかりスッキリです.

2017年10月20日金曜日

「宇宙戦艦ヤマト」の真実

題名:祥伝社新書「宇宙戦艦ヤマト」の真実 いかに誕生し,進化したか
著者:豊田有恒
発行:祥伝社(2017.10.10)

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☆☆★★★

『宇宙戦艦ヤマト』の立ち上げ時から関わっている著者による暴露本です.『宇宙戦艦ヤマト』については,いろいろあったらしいことはぼんやりとは知っていましたが,そういうことだったのか,という感じのことがわかります.ただわかったところで,なにかいいことがあるというわけではないので,読んでも読まなくてもいいかな,という感想です.まあきっと,書いておきたかったんでしょうね.

p161 に,空母からの艦載機の離艦について,スキージャンプという方法では「期待を上向きにして離艦することによって揚力が増すから」という説明がありますが,斜め上方に発艦しても揚力は増しません(速度の上向き成分を増して,離艦後にちょっと落ちても海面に着かないようにする,ということかな).速度と力の混同という,よくある誤概念だと思います.

あと,タイトル.「進化」はしてないし.まあ,タイトルは編集が決めているのでしょうから著者のせいではないと思いますが,ちっと頑張って欲しかった.