著者:豊田有恒
発行:祥伝社(2017.10.10)
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☆☆★★★
『宇宙戦艦ヤマト』の立ち上げ時から関わっている著者による暴露本です.『宇宙戦艦ヤマト』については,いろいろあったらしいことはぼんやりとは知っていましたが,そういうことだったのか,という感じのことがわかります.ただわかったところで,なにかいいことがあるというわけではないので,読んでも読まなくてもいいかな,という感想です.まあきっと,書いておきたかったんでしょうね.
p161 に,空母からの艦載機の離艦について,スキージャンプという方法では「期待を上向きにして離艦することによって揚力が増すから」という説明がありますが,斜め上方に発艦しても揚力は増しません(速度の上向き成分を増して,離艦後にちょっと落ちても海面に着かないようにする,ということかな).速度と力の混同という,よくある誤概念だと思います.
あと,タイトル.「進化」はしてないし.まあ,タイトルは編集が決めているのでしょうから著者のせいではないと思いますが,ちっと頑張って欲しかった.
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