題名:太陽系時代の終わり
著者:六角光汰
発行:文芸社(2017.8.20)
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☆★★★★
かつて太陽系に繁栄していたと思われるオーバーテクノジーを人類が使おうとするお話です.最初の数ページで読むのをやめようかと思いました.なんとか読み進める(読み飛ばす)と,1/3くらいのところから少し面白くなりましたが,うーん,です.出版社が出版社なので,複数の目が入っていないのかも,と思いましたが,草思社・文芸社W出版賞第1回文芸社金賞とのことで,ふうん,という感じです.
2018年7月29日日曜日
2018年7月22日日曜日
見えない蝶をさがして
題名:見えない蝶をさがして
著者:いせひでこ
発行:平凡社(2018.5.23)
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☆☆☆☆★
なんでしょう,絵本というか,絵と物語というか,絵と文字から構成されている本です.20の物語には直接の関係性はなく,作家の心に浮かんだものが乗せられているようです.ちなみに作家の「いせひでこ」さんは,私が好きな絵描きですが,なんかちょっと作風が変わったかな.
著者:いせひでこ
発行:平凡社(2018.5.23)
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☆☆☆☆★
なんでしょう,絵本というか,絵と物語というか,絵と文字から構成されている本です.20の物語には直接の関係性はなく,作家の心に浮かんだものが乗せられているようです.ちなみに作家の「いせひでこ」さんは,私が好きな絵描きですが,なんかちょっと作風が変わったかな.
2018年7月21日土曜日
図説 英国執事 貴族をささえる執事の素顔
題名:ふくろうの本 図説 英国執事 貴族をささえる執事の素顔
著者:村上リコ
発行:河出書房新社(2012.6.30)
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☆☆☆★★
英国執事について書かれている本です.日本の庶民には縁のない執事ですが,物語などではよく登場するので知ってるつもりになってるものの,いろいろ誤解もあるみたいです.そもそも,家令なのか執事なのが従者なのかが曖昧にとらえられているとのこと.ということは,正しく記述してもそのように取られない可能性があるわけで,なかなか悩ましい.資料として.
著者:村上リコ
発行:河出書房新社(2012.6.30)
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☆☆☆★★
英国執事について書かれている本です.日本の庶民には縁のない執事ですが,物語などではよく登場するので知ってるつもりになってるものの,いろいろ誤解もあるみたいです.そもそも,家令なのか執事なのが従者なのかが曖昧にとらえられているとのこと.ということは,正しく記述してもそのように取られない可能性があるわけで,なかなか悩ましい.資料として.
2018年7月20日金曜日
世界神話学入門
題名:講談社現代新書 世界神話学入門
著者:後藤明
発行:講談社(2017.12.20)
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☆☆☆☆★
世界中の神話には共通点があって古いタイプの「ゴンドワナ型」と新しいタイプの「ローラシア型」に分けられ,これが人類移動のシナリオと合致することがわかってきた,ということについて書かれている本です.人類史や世界の神話について整理されていて,とても興味深いのですが,最後がちょっと強引に感じました.よく編集に削られなかったなぁ,という感じです(私の印象では,著者が一番いいたいことは編集者のお気に召さないことが多い,のですが,それって私だけ?).
神話の中に,宇宙エレベーターと解釈できなくもない記述があります.インドネシア・スラウェシ島のトラジャ族の神話とのことで,p251 に「はじめ,天と地の間は近く,神が縄に結んで食料を天空から降ろしていた」とあります.探せばもっとあるのかも.
著者:後藤明
発行:講談社(2017.12.20)
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☆☆☆☆★
世界中の神話には共通点があって古いタイプの「ゴンドワナ型」と新しいタイプの「ローラシア型」に分けられ,これが人類移動のシナリオと合致することがわかってきた,ということについて書かれている本です.人類史や世界の神話について整理されていて,とても興味深いのですが,最後がちょっと強引に感じました.よく編集に削られなかったなぁ,という感じです(私の印象では,著者が一番いいたいことは編集者のお気に召さないことが多い,のですが,それって私だけ?).
神話の中に,宇宙エレベーターと解釈できなくもない記述があります.インドネシア・スラウェシ島のトラジャ族の神話とのことで,p251 に「はじめ,天と地の間は近く,神が縄に結んで食料を天空から降ろしていた」とあります.探せばもっとあるのかも.
2018年7月16日月曜日
軌道学園都市フロンテラ
題名:創元SF文庫 軌道学園都市フロンテラ 上・下
著者:ジョーン・スロンチェフスキ
訳者:金子浩
発行:東京創元社(2015.6.30)
著者:ジョーン・スロンチェフスキ
訳者:金子浩
発行:東京創元社(2015.6.30)
THE HIGHEST FRONTIER
by Joan Slonczewski
2011
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☆☆★★★
軌道上の宇宙居住施設での大学生のお話です.訳者あとがきによると,「生物学者である著者の本領が発揮されているハードSF」とのことですが,ハードかなぁこれ.好みはあるかと思いますが,ガジェットや独自の用語が多いのに説明が少なく,物語世界に入りにくいように感じました.ストーリーも単調で,意外なことは起きません.宇宙エレベーター(炭疽菌エレベーターって,何?)が出てくるというので読んでみましたが,私には合いませんでした.
音律と音階の科学 ドレミ…はどのように生まれたか (新装版)
題名:ブルーバックス 音律と音階の科学 ドレミ…はどのように生まれたか (新装版)
著者:小方厚
発行:講談社(2018.5.20)
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☆☆☆☆★
音楽と楽器について数学と物理学の視点から書かれている本です.この本で,長年の疑問だった「ふたつの音の周波数をずらして行くと,どの辺りからうなりが2音に分かれて聞こえるのか」について書かれていて,なるほどでした.
ただ,120ページに「両端が閉じた菅の中の空気の振動」が描かれ,その後に「菅の場合は息を吹き込むことで(振動が)生じる」と書かれているのですが,両端が閉じた間には息は吹き込めないなぁ,と思っていたら,199ページに「これでは空気を吹き込むことができない」とあって,ずっこけました.わかってるなら書いといてよ,という感じです.
また,200ページには右側が閉じた閉管の図が描かれていて,199ページに「右側が吹き口である」と書かれているのですが,閉じている側からは息は吹き込めないので,吹き口は左側ではないかと思います(閉管楽器の例は,パンフルート).その前に,クラリネットのようなリード楽器はリードが閉じている間は閉管,という記述もあり,その説明のためかと思いますが,リードは空気の振動数と同じ振動数で震えているので,閉じているのではないと思いますが,どうなんでしょう.その直後にクラリネットのソノグラム(スペクトル)を載せて「存在しないはずの倍音成分の意外に大きい」とあるのですが,それは閉管とはいえないからですよね.
著者:小方厚
発行:講談社(2018.5.20)
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☆☆☆☆★
音楽と楽器について数学と物理学の視点から書かれている本です.この本で,長年の疑問だった「ふたつの音の周波数をずらして行くと,どの辺りからうなりが2音に分かれて聞こえるのか」について書かれていて,なるほどでした.
ただ,120ページに「両端が閉じた菅の中の空気の振動」が描かれ,その後に「菅の場合は息を吹き込むことで(振動が)生じる」と書かれているのですが,両端が閉じた間には息は吹き込めないなぁ,と思っていたら,199ページに「これでは空気を吹き込むことができない」とあって,ずっこけました.わかってるなら書いといてよ,という感じです.
また,200ページには右側が閉じた閉管の図が描かれていて,199ページに「右側が吹き口である」と書かれているのですが,閉じている側からは息は吹き込めないので,吹き口は左側ではないかと思います(閉管楽器の例は,パンフルート).その前に,クラリネットのようなリード楽器はリードが閉じている間は閉管,という記述もあり,その説明のためかと思いますが,リードは空気の振動数と同じ振動数で震えているので,閉じているのではないと思いますが,どうなんでしょう.その直後にクラリネットのソノグラム(スペクトル)を載せて「存在しないはずの倍音成分の意外に大きい」とあるのですが,それは閉管とはいえないからですよね.
2018年7月8日日曜日
哲学の奇妙な書棚 パズル,パラドックス,なぞなぞ,へんてこ話
題名:哲学の奇妙な書棚 パズル,パラドックス,なぞなぞ,へんてこ話
著者:ロイ・ソレンセン
訳者:川辺治之
発行:共立出版(2018.4.25)
A CABUNET OF PHILOSOPHICAL CURIOSITIES: A Collection of Puzzle, Oddities, Riddles and Dilemmas
by Roy Sorensen
2016
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☆☆★★★
「教室の外で見つかる興味深い論理」がたくさん書かれている本です.興味深い事柄も書かれているのですが,とても読みにくい.また,英語表現に特有の事柄や,文化的な背景が共有できていないとわからない事柄が多い印象です.読み流すタイプの本ではないようです.
著者:ロイ・ソレンセン
訳者:川辺治之
発行:共立出版(2018.4.25)
A CABUNET OF PHILOSOPHICAL CURIOSITIES: A Collection of Puzzle, Oddities, Riddles and Dilemmas
by Roy Sorensen
2016
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☆☆★★★
「教室の外で見つかる興味深い論理」がたくさん書かれている本です.興味深い事柄も書かれているのですが,とても読みにくい.また,英語表現に特有の事柄や,文化的な背景が共有できていないとわからない事柄が多い印象です.読み流すタイプの本ではないようです.
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