著者:江沢洋
発行:日本評論社(2004.3.30)
--
☆☆☆☆☆
主に惑星の運動から力学を考えている本です(じつは,一度読んだことがあるのですが,改めて読んでいい本だな,と思ったので紹介します).「わからないことは物理の宝だ」という著者の主張のように,わからないことをそのままにして頭ごなしに与えられた知識で理解したつもりになるのではなく,ゆっくりわかることから攻めていきましょう,という立場から書かれています.物理の問題は「公式」に数値を当てはめれば解ける,と思っている人にオススメします.きっと,こんなの物理じゃない,という感想をもつと思いますが,これこそが物理の考え方,自然現象に対するアプローチの典型です.
0 件のコメント:
コメントを投稿