題名:人類,宇宙に住む 実現への3つのステップ
著者:ミチオ・カク
訳者:斉藤隆央
発行:NHK出版(2019.4.25)
The Future of Humanity: Terraforming Mars, Interstellar Travel, Immortality, and Our Destiny Beyond Earth
by Michio Kaku
2018
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☆☆☆★★
人類の未来についての想像が書かれている本です.奔放に書かれている感じで,所々前後関係がわからない部分もありますが,全般的には読みやすい本です.かなりの部分が著者の勝手な想像で,想像であるということが読み取ることができるなら,それはそれで構わないのですが,そうでもないように感じられるのが危惧されます.それから,想像力が勇み足になっていそうな部分も,散見されます.たとえば,250ページに人類のしゅつアフリカについての記述がありますが,そこに「人類が新たな住みかを求めて七万五000年程前にアフリカを出たとき,彼らはその旅を終えるのに何世代もかかりそうなことに気づいていたはずだ」と書かれていますが,旅を終える,とい言葉の意味にもよりますが,さすがにそんなことはないだろうと思います.
宇宙エレベーターについての記述もあり,213ページには国際宇宙航行アカデミー(IAA)の報告書(“Feasibility of the Space Elevator and a Way Forward”)についても言及されています.ありがとうミチオさん.
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