2022年2月10日木曜日

岩石と文明 25の岩石に秘められた地球の歴史

題名:岩石と文明 25の岩石に秘められた地球の歴史 上・下 

著者:ドナルド・R・プロセロ

訳者:佐野弘好

発行:築地書館(2021.5.31)


The Story of the Earth in 25 Rocks: Tales of Important Geological Puzzles and the People Who Solved Them

by Donald R. Prothero

2018


--


☆☆☆★★


岩石や地質現象などを題材に地球科学について書かれている本です.前半と後半でスタイルが異なるのは,執筆時期か雑誌など初出媒体の違いでしょうか.後半はちょっと冗長な感じで,前半の方が楽しく読めました.地質や岩石の本でいつも思うことですが,この本でも写真はカラーの方が嬉しいかな.値段を考えると難しいのはわかるのですが,せめてwebと連携するとか.

上巻186ページに「鉛筆の『鉛』をつくっているのと同じ鉱物である」との記述がありますが,この「鉛」はおそらく lead で「鉛筆の芯」のことですね.訳者は,「鉛筆の『鉛』」といえば芯のことだとわかる,と判断したのでしょうか.それとも,「鉛筆」の語源は常識だと考えたのでしょうか.まあいまどき,鉛筆の芯は鉛が使われている,と誤解する人もいないのかな.

下巻58ページの「原始爆弾」は「原子爆弾」ですね.こちらは校正漏れかな.

0 件のコメント:

コメントを投稿