2022年10月13日木曜日

技術英語表現・表記ハンドブック


題名:技術英語表現・表記ハンドブック

著者:藤岡啓介

発行:工業調査会(2003.3.15)


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☆★★★★


英語文書の作成と編集のためのルールと常識が書かれているハンドブックです.「本書のねらい」には立派なことが書かれており,内容はそのねらいの通りなのかもしれませんが,記述が正確でなければ元も子もありません.この本は校正をしているのでしょうか.校正漏れはなかなかなくせないものですが,あまりにもミスが多い.この本をハンドブックとして使うのはお勧めしません.あ,それから,単位記号が略号である旨の記述がありますが,SI単位においては略号ではありません.

以下に気がついた校正漏れと思われる点を挙げます.p51 “&pound” → “£”(原稿で通過記号を指示したつもりがそのまま掲載された?), p83 “a, b, c” → “a, b, c”(本文に「下線を施します」とあるにもかかわらず下線がない), p51 “分かりやるく” → “分かりやすく”(手書き原稿を誤読?), p85 “unite” → “unit”, p89 “– 12V” → “-12 V”, “3ma” → “3 mA”(単位の記法の誤解),  p90 “under1ine” → “underline”, p91 “文章の区切りや小数点など数字では記号。を用いますが” (意味不明), p91 “記号の中黒を3点…のように打ちます”(三点リーダーは中黒みっつではない), p100 “their(彼らの)”トルまたは改行, p102 “altemative” → “alternative”(手書きの “rn” が “m” に見えた?), p105 “father-in-laws” → “fathers-in-law”, p107 “signa1” → “signal”, p107 “am” → “an”, p109 “rely a” → “relay”, p112 “合わせるます” → “合わせます”(アーニャ語を先取り!), p114 “air force logistic command” → “Air Force Logistic Command”, p114 “quantity” → “quality”(3か所), p115 “contrast” → “contract”(おそらくこの辺は手書き原稿を版に起こした人の誤読), p117 “計量価”?, p121 “substantiation rest” → “substantiation test”, p121 “supplier 改変された,改訂された” → “supplier 供給者”(?), p123 “鎧戸(よろいど)”トル?, p126 “落とし樋”トル?,  p127 “lever”トル, p107 “am” → “an”, p131 “in” → “ir”, p139 “Amy” → “Army”, p107 “am” → “an”, p140 “antema” → “antenna”, p143 “cubic meters” → “cubic centimeters”, p145 “igma” → “sigma”, p148 “antema” → “antenna”(同じ誤読を何度も), p160 “Amy” → “Army”, p171 “lockon” → “lock on”, p172 “sel-” → “self-”, p175 “optica1 filter wave 1 ength” → “optical filter wave length”, p182 “蒸す”1字出す, p191 “sin” → “sin L”, p191 “chamel” → “channel”, p194 “sin2, cos3” → “sin^2, cos^3”(上ツキ), p194 “0・5” → “0.5”, p195 “fifty-sixty” → “fifty-six”, p160 “Amy” → “Army”, p196 数式中の “2” のフォントが変, p160 “Amy” → “Army”, p196 “{3y-(ax-y)” → “{3y-(ax-y)}”, p197 見出しの “I” を追加, p198 “mutual number” → “mutual division”, p198 “素約数” → “素因子”, p199 “有理数” → “有理式”, p160 “Amy” → “Army”, p200 “点兎”点と兎の間で改行, p207 “para6-9” → “para 6-9”, p211 例示が不適切, p212 “theri” → “the”, p222 “simulted” → “stimulated”, p244 “もっと手近の” → “もっとも手近の”, p258 “on” → “one”, p260 “証明” → “照明”, p262 “排気スタッフ” → “排気スタック”, p267 “pain” → “paint”.

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