2022年11月19日土曜日

創られた心 AIロボットSF傑作選


題名:創元SF文庫 創られた心 AIロボットSF傑作選

編者:ジョナサン・ストラーン

訳者:佐田千織ほか

発行:東京創元社(2022.2.10)


MADE TO ORDER

edited by Jonathan Srahan

2020


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☆☆☆★★


ロボットや人工知能などの人工的な心や命にまつわる16のお話がまとめられている本です.とはいえ,結局ヒトの心の延長のような感じのお話が多く,期待外れでした.まあ,機械に心があったとしても理解できるかわからないので,一般向けのお話としてはウケないでしょうが,SFというならそのくらいとんがっててほしい.のブックにて.

2022年11月9日水曜日

力学 新しい視点にたって


題名:力学 新しい視点にたって

著者:V. D. バーガー, M. G. オルソン

訳者:戸田盛和,田上由紀子

発行:培風館(1975.1.20)


CLASSICAL MECHANICS / A Modern Perspective

by V. D. Barger and M. G. Olsson

1973


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☆☆☆☆★


古典力学の教科書です.一通りの初歩的な力学や微分積分,微分方程式などの数学の知識を前提に書かれている本です.学生の頃に読みましたが,思い立ってまた読んでみました.あの頃は感心して読んでいた記憶がありますが,改めて読み直してみると,構成は上手いな,と思う反面,記述が荒いというか,もう少し丁寧に書いたほうがいいのではないか,と感じました.まあ,このくらい読めよ,という著者のメッセージなのでしょう.

p142の16行目「重力にの」→「重力の」(「に」をトル).p142の脚注「p.118」→「p.139」.p143図中「c」を太字に.p246の1行目式中のR^2→R^3.


2022年10月27日木曜日

記号の歴史


題名:「知の再発見」双書 記号の歴史

著者:ジョルジュ・ジャン

訳者:田辺希久子

発行:創元社(1994.7.4)


Langage de signes l'ecriture et son double

by Georges Jean

1989


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☆☆☆★★


記号や象徴について書かれている本です.図版が多いのはいいのですが,文章は読みにくいのが残念です.もっと詳細な記述が欲しかった.資料として.


2022年10月21日金曜日

科学社会学


題名:科学社会学

編者:松本三和夫

発行:東京大学出版会(2021.2.5)


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☆☆☆★★


科学や技術と社会との関わりを社会学の視点から捉えるための枠組みを提供することを目的に書かれている本です.この手の複数著者が各章を担当する本ではありがちですが,読みやすい章と読みにくい章の差が激しい.科学社会学ってどんなもの,ということを知りたいという方がざっと目を通すにはいいのかもしれません.そもそも社会学がわかっていないと,よくわからないので注意が必要です.資料として.

2022年10月13日木曜日

技術英語表現・表記ハンドブック


題名:技術英語表現・表記ハンドブック

著者:藤岡啓介

発行:工業調査会(2003.3.15)


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☆★★★★


英語文書の作成と編集のためのルールと常識が書かれているハンドブックです.「本書のねらい」には立派なことが書かれており,内容はそのねらいの通りなのかもしれませんが,記述が正確でなければ元も子もありません.この本は校正をしているのでしょうか.校正漏れはなかなかなくせないものですが,あまりにもミスが多い.この本をハンドブックとして使うのはお勧めしません.あ,それから,単位記号が略号である旨の記述がありますが,SI単位においては略号ではありません.

以下に気がついた校正漏れと思われる点を挙げます.p51 “&pound” → “£”(原稿で通過記号を指示したつもりがそのまま掲載された?), p83 “a, b, c” → “a, b, c”(本文に「下線を施します」とあるにもかかわらず下線がない), p51 “分かりやるく” → “分かりやすく”(手書き原稿を誤読?), p85 “unite” → “unit”, p89 “– 12V” → “-12 V”, “3ma” → “3 mA”(単位の記法の誤解),  p90 “under1ine” → “underline”, p91 “文章の区切りや小数点など数字では記号。を用いますが” (意味不明), p91 “記号の中黒を3点…のように打ちます”(三点リーダーは中黒みっつではない), p100 “their(彼らの)”トルまたは改行, p102 “altemative” → “alternative”(手書きの “rn” が “m” に見えた?), p105 “father-in-laws” → “fathers-in-law”, p107 “signa1” → “signal”, p107 “am” → “an”, p109 “rely a” → “relay”, p112 “合わせるます” → “合わせます”(アーニャ語を先取り!), p114 “air force logistic command” → “Air Force Logistic Command”, p114 “quantity” → “quality”(3か所), p115 “contrast” → “contract”(おそらくこの辺は手書き原稿を版に起こした人の誤読), p117 “計量価”?, p121 “substantiation rest” → “substantiation test”, p121 “supplier 改変された,改訂された” → “supplier 供給者”(?), p123 “鎧戸(よろいど)”トル?, p126 “落とし樋”トル?,  p127 “lever”トル, p107 “am” → “an”, p131 “in” → “ir”, p139 “Amy” → “Army”, p107 “am” → “an”, p140 “antema” → “antenna”, p143 “cubic meters” → “cubic centimeters”, p145 “igma” → “sigma”, p148 “antema” → “antenna”(同じ誤読を何度も), p160 “Amy” → “Army”, p171 “lockon” → “lock on”, p172 “sel-” → “self-”, p175 “optica1 filter wave 1 ength” → “optical filter wave length”, p182 “蒸す”1字出す, p191 “sin” → “sin L”, p191 “chamel” → “channel”, p194 “sin2, cos3” → “sin^2, cos^3”(上ツキ), p194 “0・5” → “0.5”, p195 “fifty-sixty” → “fifty-six”, p160 “Amy” → “Army”, p196 数式中の “2” のフォントが変, p160 “Amy” → “Army”, p196 “{3y-(ax-y)” → “{3y-(ax-y)}”, p197 見出しの “I” を追加, p198 “mutual number” → “mutual division”, p198 “素約数” → “素因子”, p199 “有理数” → “有理式”, p160 “Amy” → “Army”, p200 “点兎”点と兎の間で改行, p207 “para6-9” → “para 6-9”, p211 例示が不適切, p212 “theri” → “the”, p222 “simulted” → “stimulated”, p244 “もっと手近の” → “もっとも手近の”, p258 “on” → “one”, p260 “証明” → “照明”, p262 “排気スタッフ” → “排気スタック”, p267 “pain” → “paint”.

2022年10月12日水曜日

プロジェクト・ヘイル・メアリー

 


題名:プロジェクト・ヘイル・メアリー(上・下)

著者:アンディ・ウィアー

訳者:小野田和子

発行:早川書房(2021.12.16)


Project Hail Mary

by  Andy Weir

2021



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☆☆☆☆★


ひとりの人が地球を救うためにいろいろするお話です.あまり書くと,というか,ちょっとでも書くとネタバレになるので紹介が難しい.面白いSFです.大きな嘘で世界観をつくったら,あとはその中で論理的に展開している感じは,アンディ・ウィアーだなって感じです.のブックにて.

2022年9月11日日曜日

10の奇妙な話


題名:創元推理文庫 10の奇妙な話

著者:ミック・ジャクソン

訳者:田内志文

発行:東京創元社(2022.1.21)


TEN SORRY TALES

by Mick Jackson

2005


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☆☆☆☆☆


10編のどこか哀しい物語が編まれている短編集です.例外を除いて荒唐無稽なお話はなく,短編でありながら読み応えがあり,好みです.