題名:水の道具誌
著者:山口 昌伴
発行:岩波書店 岩波新書 2006.8.18
ISBN:4004310326
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☆☆☆★★
水のまつわる道具についてまとめられている本です.するする読むことができました. 考えてみると,水を運ぶ,溜める,流すという動作に道具を使うのは,概ねヒトだけです(もちろん,ヒトに限るわけではありませんが,そちらに議論には踏み込まないことにします).これは,ヒトが大きいから必要になるものです.たとえば,アリは水を「啣える」ことができます.体の大きさに対して水の表面張力が大きいからです.その点,ヒトは不便ですね,手で水を掬っても,指の間から漏れてしまいます.しかし,悪いことばかりではありません,ヒトはお風呂に入ってもだいたいは平気ですが,アリの場合は危険です.一度水が体に着くと,なかなか取れません.体中を水が覆い,窒息死してしまいます.ヒトでよかった...
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