題名:いつになったら宇宙エレベーターで月に行けて、3Dプリンターで臓器が作れるんだい!? 気になる最先端テクノロジー10のゆくえ
著者:ケリー・ウィナースミス,ザック・ウィナースミス
訳者:中川泉
発行:化学同人(2020.4.25)
SOONISH
tern Emerging Technologies That's Improve and/or Ruin Everything
by Zachary Weinersmith, Kelly Weinersmith
2017
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☆☆☆★★
近いうちに実現するといわれている技術がいまどうなっているかについて,ユーモアを交えて書かれている本です.タイトルにあるように,宇宙エレベーターも取り上げられています.著者たちが重視しているらしい「ユーモア」が,国の違いか言語の違いかによってかもしれませんが,面白くない,というかちょっとうるさく感じます.内容はしっかりしてるだけに,残念.
タイトルには「宇宙エレベーターで月に行けて」とありますが,宇宙エレベーターで直接月に行くことはできません.本文中にもそのような記述はないので,想像するに,日本語版にタイトルをつける際に表紙絵(原著と同じ)に引きずられのではなかな.でも宇宙服を着た人が立っているのは,本文の記述からすると,月ではなく小惑星ですね.
それから,宇宙エレベーターの部分に比強度の単位として「ユーリ」が出てきますが,これは使ってほしくなかった.アメリカの宇宙エレベーター関係者は使っていますが,SI単位ではないし,広く認められているわけでもない,内輪ネタだと思います.
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