題名:中公新書 批評理論入門 『フランケンシュタイン』解剖講義
著者:広野由美子
発行:中央公論新社(2005.3.25)
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☆☆☆★★
メアリー・ シェリーの『フランケンシュタイン』を題材として小説の仕組みと読み方について書かれている本です.技法と批評の二部構成になっています.批評についてはあまり知らなかったので,多様な読み方ができるものだなぁ,と感心しました.世に出た小説は作者のものではない,という印象です.
著者:広野由美子
発行:中央公論新社(2005.3.25)
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☆☆☆★★
メアリー・ シェリーの『フランケンシュタイン』を題材として小説の仕組みと読み方について書かれている本です.技法と批評の二部構成になっています.批評についてはあまり知らなかったので,多様な読み方ができるものだなぁ,と感心しました.世に出た小説は作者のものではない,という印象です.
著者:田中達之
発行:復刊ドットコム(2019.2.28)
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☆☆☆☆★
アニメやイラスト,漫画の描き方について書かれている本です.テクニカルなことも書かれていて参考になりますが,アニメ業界の闇的なことも書かれていて興味深かった.おそらくアニメ業界に限ったことではなく,日本の社会にいえることのように感じました.
著者:望月慎
発行:秀和システム(2020.4.1)
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☆☆★★★
現代貨幣理論(MMT)について書かれている本です.「はじめに」には「平易な形で改めて書いて」みたとありますが,平易というより簡略化して書いた感じで,経済学についての背景知識がないとよくわかりません.まあビジネス書なので,そういう人が想定読者なのかもしれませんが.
著者:全卓樹
発行:朝日出版社(2020.2.10)
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☆☆☆★★
科学についてのあれやこれやが書かれている本です.私の好みからすると抒情的すぎるように感じますが,世間的にはこういうのが好まれるようです.短く短時間で読み切れるエッセイ,なんとなく関係がありそうでよくわからない図版,中盤はそうでもないが序盤と終盤に炸裂する詩情,あたりが受ける要素でしょうか.
著者:多田旭男,中平 隆幸,上松敬禧,中野勝之
発行:三共出版 (1997.5.1)
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☆☆☆★★
科学(主に化学)の論文や発表にまつわる英語について書かれている本です.科学的な内容に関してはいいのですが,出版年が前世紀とあって流石に古さを感じます.資料として.
21ページに 10^9 の接頭辞 “giga [G]” の説明として「コンピューター用語.情報量を表す」とあるのは要修正です.
著者:本田弘之,岩田一成,倉林秀男
発行:大修館書店(2017.8.10)
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☆☆☆★★
街中などに掲示されている看板や案内表示について書かれている本です.とくに,外国から来た人たちからどう見られるか,という視点で書かれています.科研費の報告書を一般向けに改訂した感じです.資料として.
著者:平朝彦,国立研究開発法人海洋研究開発機構
発行:講談社(2020.11.17)
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☆☆☆☆★
固体地球について写真や図を使って解説している本です.カラーの写真や図が豊富で,2500円はお買い得です.解説も手抜きなしでやや難しく感じるかもしれませんが,別冊の「用語解説」がついているので心配いりません.資料として.
著者:川添愛
発行:新潮社(2021.1.25)
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☆☆☆★★
『白と黒のとびら』や『聖者のかけら』などの著者による言語学の役に立つ面が書かれている本です.四章構成のうち,第三章が役に立ちそうな印象でした.ふたつの文が互いを含意するかのテストは知らなかった.これから使わせていただきます.SNSなども含めて日本語を「使う」人は読んでおくことを勧めます.
著者:神舘和典,西川清史
発行:新潮社(2021.1.20)
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☆☆☆★★
排泄物のその後について書かれている本です.前半は大変面白く読みましたが,途中から失速感あり
.うんの尽き,でしょうか.期待が大き語っただけに,残念です.汚泥の山にトマトなどが生える,という話は興味深かった.
著者:アリソン・マシューズ・デーヴィッド
訳者:安部恵子
発行:化学同人(2019.11.30)
Fashion Victims / The Dangers of Dress Past and Present
by Alison Matthews David
2015