題名:科学は歴史をどう変えてきたか
著者:マイケル・モーズリー,ジョン・リンチ
訳者:久芳清彦
発行:東京書籍(2011.8.22)
THE STORY OF SCIENCE / Power, proof and passion
by Michael Mosley, John Lynch
2010
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☆☆☆★★
古代から現代までの科学の発見とそれに伴う世界の変化について書かれている本です.BBCのテレビシリーズの書籍版のようです.全編色刷りで図版が多いのですが,写真などの背景の上に文字が配置されていることがあり,読みにくいのが残念です.それにしても,最後のページの「注記」は笑えます.教科書も出している出版社なんだから,そこはなんとかして直そうよ,という感じです.資料として.
47頁にニュートンの運動法則の第1法則として「外からの力が加わらない限り,物体は静止または運動状態を維持する」のあとに「例えば,回転しているボールは摩擦の影響がなければ,回転し続ける」とありますが,「例えば」以降は誤りです.原著ではどう書かれているのかな.
75頁に「ヒンデンブルグ号の惨事」として「しかし,あの激しい炎上の仕方は、満載された水素ガスの可燃性の高さを再認識させるものだった」とありますが,あれは気嚢に塗られた塗料のテルミット反応だったと思うのですが.たしかに「再認識させるもの」ではあったわけですが,どうなのでしょうか.