著者:武田康男
発行:草思社(2017.6.22)
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☆☆☆☆★
地球が丸いということを写真などを交えて解説している本です.以前担当していた自然科学についての授業で,「地球が丸いことを身の丈の視点から説明しろ」という課題を出していたので,先に本にされて,やられた,という感じです.学生の答えは,ほとんどの場合,本で読んだことやテレビで見たことが多く,体験に基づく説明はあまりありませんでした.よくあるのが,「沖から近づく船が上の方から見えてくる」という説明ですが,これを見たことがある人はあまりいないと思います.だって,水平線の下の船がどこから出てくるかなんて,ずっと沖を見張っていないと気がつかないはず.「沖に出て行く船」の方が可能性は高くなるでしょうが,それでも見たことがある人はそんなにいないと思います.オススメは船に乗ったときで,海図に書かれている灯台の高さと船の進路から,そろそろこの方向に見えそうだなと双眼鏡で狙っていると実際に見えてきて,「ホントだ」と感動します.
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