題名:Wonderful R 4 自然科学研究のためのR入門 再現可能なレポート執筆実践監修:石田基広
著者:江口哲史
発行:共立出版(2018.10.15)
--
☆☆☆★★
R と RStudio を使って実験ノートやレポートをまとめる方法が書かれいてる本です.題名に「自然科学研究のための」とついていますが,自然科学を網羅しているわけではなく,分析化学に特化しています.その意味で,期待はずれで,残念です.タイトル買いをするな,ということなのでしょうか.
題名:Wonderful R 2 Stan と R でベイズ統計モデリング
題名:講談社現代新書 世界神話学入門
軌道上の宇宙居住施設での大学生のお話です.訳者あとがきによると,「生物学者である著者の本領が発揮されているハードSF」とのことですが,ハードかなぁこれ.好みはあるかと思いますが,ガジェットや独自の用語が多いのに説明が少なく,物語世界に入りにくいように感じました.ストーリーも単調で,意外なことは起きません.宇宙エレベーター(炭疽菌エレベーターって,何?)が出てくるというので読んでみましたが,私には合いませんでした.
題名:ブルーバックス 音律と音階の科学 ドレミ…はどのように生まれたか (新装版)
題名:1から学ぶ大人の数学教室 円周率から微積分まで
人類が火星に移り住む様子について語られている SF です.長い.各巻 500 ページほど,『ブルー・マーズ』に至っては 600 ページ超えです.そして,3 部作のそれぞれが出る間隔も長い.シリーズ最終作の『ブルー・マーズ』が出たのは,最初の『レッド・マーズ』が出てから 20 年,2 作目の『グリーン・マーズ』が出てから 16 年経ってからです.これだけ間があいてもきっちりシリーズを完結させてくる東京創元社には敬意を払いますが,『レッド・マーズ』『グリーン・マーズ』がどんなお話だったのかは忘れてます.もう一度最初から読み直しましたよ.面白いのですが,一気に読むとさすがに疲れます.そして残念ながら,良い長編を読んでいて残りのページ数が少なくなってきたとに感じる「ああ,終わってほしくない」という感覚は得られませんでした.長すぎかも.ところどころ,物理的に木になる記述があることも含めて,星ひとつ減点.
火星に宇宙エレベーターがつくられ,落とされ,またつくられます.宇宙エレベーターの記述についてはいろいろいいたいこともありますが,書かれた時代を考えるとこんなものかなと.