題名:光文社新書 会話を哲学する コミュニケーションとマニピュレーション
著者:三木那由他
発行:光文社(2022.8.30)
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☆☆☆☆★
フィクション作品の登場人物による会話を「コミュニケーション」と「マニピュレーション」という観点から説明している本です.約束事の積み重ねというコミュニケーション観や,会 話の機能をコミュニケーションとマニピュレーションとに分けて整理すると色々見えてくるということについては,なんとなくそう思っていたことが言語化されていて腑に落ちました.会話によって共有された約束事がその先の行為を束縛する,ということについては,「それって言霊?」と思ったのですが,本文での記述がないのはなにか意図があるのでしょう.それにしても,この帯はずるい.