題名:講談社選書メチエ フラットランド たくさんの次元のものがたり
著者:エドウィン・アボット・アボット
訳者:竹内薫
写真:アイドゥン・ブユクタシ
発行:講談社(2017.5.11)
FLATLAND
by Edwin Abott Abott
1884
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☆☆★★★
平面世界の主人公に低次元や高次元の世界はどう映るのかを描いた物語の翻訳新装版です.原書が書かれたのは19世紀,ヴィクトリア朝のイギリスでのことなので,社会情勢も小説手法も異なることを承知の上で読まないと,違和感があると思います.ただ,そこを差し引いても,2次元世界の住人の視覚や聴覚については疑問を感じます.まあ,そうしないと書けない,という事情もあるのでしょうが,なにか「大きな嘘」が欲しかった(と考えるのも現代の視座にいるからなのかも).
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