題名: 「学力」の経済学
著者:中室牧子
発行:ディスカヴァー・トゥエンティワン(2015.6.18)
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☆☆☆☆★
日本の教育政策には科学的な根拠が必要だ,ということが書かれている本です.不勉強で「教育経済学」という分野があることを知りませんでしたが,科学的根拠に基づいた教育研究は,物理教育研究の分野では定番なので,書かれている内容については概ね共感できます.ただ,一般向けを意識して書かれているように感じるのに,肝心の「エビデンス」という言葉の意味の説明が,言葉としては「第1章」から出てくるくらい本書にとって重要な概念なはずなのに,末尾の「補論」にあるのは不親切かと思います.
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