2025年12月2日火曜日
2025年11月19日水曜日
「科学的」は武器になる 世界を生き抜くための思考法
題名:「科学的」は武器になる 世界を生き抜くための思考法(文庫版)
著者:早野龍五
発行:新潮社(2024.4.1)
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☆☆☆☆★
物理学者の著者が科学的な考え方を軸に判断することについて書いた本です.資料として.Kindke にて.
2025年11月1日土曜日
言語の七番目の機能
著者:ローラン・ビネ
訳者:高橋啓
発行:東京創元社(2020.9.25)
LA SEPTIÈME FONCTION DU LANGAGE
by Laurent Binet
2015
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☆☆★★★
記号学者ロラン・バルトの交通事故死のニュースからはじまる記号論的ミステリーです.難解ですが,もう一度読む気にはちょっとなれません.
2025年10月30日木曜日
締切と闘え!
著者:島本和彦
発行:筑摩書房(2025.10.6)
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☆☆☆★★
締め切りと闘いつづける漫画家によって締め切りについて書かれた本です.対象読者がよくわからない本ですが,楽しく読みました.島本漫画を読んでいることが前提かな.Apple ブックにて.
2025年10月8日水曜日
悪魔と呼ばれたヴァイオリニスト
著者:浦久俊彦
発行:新潮社(2018.7.27)
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☆☆☆★★
19世紀のヴァイオリン演奏家パガニーニについて書かれている本です.ストラディヴァリウスやグァルネリといったヴァイオリンなどについても書かれています.
2025年9月21日日曜日
ディープラーニングと物理学
著者:田中章詞,富谷昭夫,橋本幸士
発行:講談社(2019.6.20)
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☆☆☆★★
深層学習と物理学について原理から応用まで書かれている本です.とはいえ物理寄りなので,ある程度(かなり?)の物理的な知識を要します.心して読みましょう.
2025年9月14日日曜日
〈象徴形式〉としての遠近法
著者:エルヴィン・パノフスキー
発行:筑摩書房(2009.2.10)
Die Perspektive als „symbolische Form“
Erwin Panofsky
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☆☆★★★
透視図法や遠近法などについて書かれている本です.本文は全体の三分の一ほどしかなくあとはほとんどが注釈です.また,図版も注釈のさらに後に付けられているものが多く読みにくい.論文の訳出とのことなので,やむを得ないところかもしれませんが.
2025年9月12日金曜日
文字講話 Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅳ
著者:白川静
発行:平凡社(2016.10.7,2016.11.10,2016.12.9,2017.1.10)
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☆☆☆☆★
主に漢字の成り立ちや字源などから漢字文化について書かれている本です.1999年から2004年にかけて行われた20回の連続講話を書籍化したものです.書かれている内容のどの程度が定説なのかわからないところもありますが,興味深いお話が盛りだくさんです.ただ,講話の内容をそのまま起こしているせいか,同じ話が何度も出てきます.
Ⅳ巻164ページ11行目にルビ(「ちゆうしよ」)がそのまま分に入ってしまっている部分があります.
2025年9月10日水曜日
ベートーヴェンと日本人
著者:浦久俊彦
発行:新潮社(2020.11.18)
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☆☆☆★★
ベートーヴェンの楽曲がどのようにして日本に根付いていたかについて書かれている本です.「年末恒例の第九」の謎についても書かれています.資料として.Kindle にて.
2025年9月9日火曜日
ピアノ大陸ヨーロッパ 19世紀・市民音楽とクラシックの誕生
題名:ピアノ大陸ヨーロッパ 19世紀・市民音楽とクラシックの誕生
著者:西原稔
発行:アルテスパブリッシング(2010.4.25)
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☆☆☆★★
19世紀のピアノの発展やピアノ音楽について書かれている本です.ピアノの発展を概観することができます.資料として.Apple Book にて.
「技術革新とともに変化をつづけるピアノ」という節に「共鳴版」とありますが「共鳴板」または「響板」.
ピアノの音響学
編者:日本音響学会
著者:西口 磯春(編),鈴木英男,森太郎,三浦雅展
発行:コロナ社(2014.8.28)
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☆☆☆☆★
音響学的な観点からピアノについて書かれている本です.網羅的に書かれていて興味深い話が多く,これまで疑問に思っていたことが解決する事柄もありました.個人的にはもう少し物理的な解説が詳しいと嬉しいのですが,おそらくそれは論文を読めということなのでしょう.資料として.Kinoppy にて.
13ページ図1.15のキャプション内「660 Hz」→「880 Hz」.92ページ下から11行目の文頭一字下ゲ.92ページ下から3行目「理想弦」→「調和弦」.127ページ下から5行目に「垂直方向に比べて水平方向の力が響板に伝わりやすく」とあるが逆? 128ページ1行目「振動数の」→「振動数は」.143ページ下から2行目の「リブ」は「響棒」?
2025年9月8日月曜日
動く曲線の数値計算
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☆☆☆★★
動く曲線の数値計算について書かれている本です.数式の記号に慣れないものが使われていてい,読むのがちょっと厄介でした.資料として.
42ページ2行目「T'(x_2)」→「T'(f_2)」.47ページ下から5行目「tang」→「tan」.51ページ1行目「名付けて」→「と名付けて」.
2025年9月5日金曜日
フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか
著者:浦久俊彦
発行:新潮社 (2014.6.20)
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2025年9月4日木曜日
数学ガール/リーマン予想
題名:数学ガール/リーマン予想
著者:結城浩
発行:SBクリエイティブ (2025.8.15)
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☆☆☆☆★
ゼータ関数からリーマン予想に至るあれこれが書かれている「数学ガール」の最新刊です.相変わらず見通しよく書かれていて,数式を追っていくことができれば楽しく読むことができます.ただ,「あとがき」によると「数学ガール」シリーズはこれで「ひとくぎり」とのことです.
2025年8月30日土曜日
まるごとピアノの本
題名:まるごとピアノの本
著者:足立博
発行:青弓社(2002.4.25)
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☆☆☆☆★
ピアノにまつわるいろいろが書かれている本です.著者がピアノ工房の主宰者なので,メンテナンスなどについてのお話が載っています.資料として.Apple Book にて.
2025年8月23日土曜日
プロジェクトX~挑戦者たち~ リヒテルが愛した執念のピアノ
題名:プロジェクトX~挑戦者たち~ リヒテルが愛した執念のピアノ
編者:NHK「プロジェクトX」制作班
発行:日本放送出版協会(2002.12.16)
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☆☆☆★★
日本でピアノを作り始めた人たちについて書かれている本です.資料として.Apple Book にて.
2025年8月20日水曜日
「土」の本
題名:「土」の本
著者:金澤晋二郎
発行:株式会社Pヴァイン(2025.3.26)
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☆☆★★★
主に土壌内の微生物にまつわることが語られている本です.著者とありますが,全編インタビュー形式です.一部質問に答えていないような記述みもられたり,グラフを「表」と表記しているところがあるなど,本づくりとして塾れていない感があります.たとえば,17ページに「およそ一〇三〇個の原核細胞が」という記述がありますが「一〇三〇」は10の30乗の意味だと思われます.著者校正をしていなかったのでしょうか(著者ではなくても編集が気づくべきですが).「宇宙農業の可能性」といった興味深い内容も書かれているのに,残念です.
2025年7月26日土曜日
新版 歴史のための弁明 歴史家の仕事
題名:新版 歴史のための弁明 歴史家の仕事
著者:マルク・ブロック
訳者:松村剛
発行:岩波書店(2004.2.20)
APOLOGIE POUR L'HISTOIRE ou Métier d'historien 2nd Edition
by Marc Bloch
1997
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☆☆☆★★
歴史が何の役に立つのかについて書かれている本です.旧版との違いが明確に訳されているのが興味深い.資料として.
2025年7月10日木曜日
Science Illustration. A History of Visual Knowledge from the 15th Century to Today
題名:Science Illustration. A History of Visual Knowledge from the 15th Century to Today
著者:Anna Escardó
発行:TASCHEN(2022.7.17)
Science Illustration. A History of Visual Knowledge from the 15th Century to Today
by Anna Escardó
TASCHEN(2022.7.17)
2025年4月26日土曜日
ウィトルーウィウス建築書〈普及版〉
題名:東海選書 ウィトルーウィウス建築書〈普及版〉
著者:ウィトルーウィウス
訳者:森田慶一
発行:東海大学出版会(1979.9.28)
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☆☆☆☆★
ローマ時代の建築家ウィトルーウィウスによる『建築書』10巻の抄訳です.当時の建築や土木,機械などの技術などがよくわかります.資料として.
は、現存する最古の建築書で、単に建築術だけでなく土木技術・機械技術・造兵技術など高度の知識を要する広汎な技術書であり、かつ諸技術の基礎となる自然学的知識をも網羅した、いわば大技術の全書ということができる。本書はラテン文テクストを省略したもの
2025年4月1日火曜日
理科系の日本語表現技法
題名:理科系の日本語表現技法
編著:栗山次郎
発行:朝倉書店(1999.4.20)
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★★★☆☆
理科系の報告や発表を補助するために書かれている本です.一般論だけでなく,具体的な例なども示されています.新装版も出ているようなので,大学などで理科系の勉強をする人は読んで損はなさそうです.資料として.
2025年3月24日月曜日
復刻版 カジョリ初等数学史
補訳:小倉金之助
発行:共立出版(1997.6.12)
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★★★★☆
初等数学の歴史が解説されている本です.原著は19世紀末から20世紀初頭にかけて書かれた本で流石に古さを感じさせますが,古代エジプトや古代ギリシャから20世紀までが網羅されています.また訳者の注が豊富で読み応えがあります.資料として.
125ページ4行目 注番号「1)」→「2)」220ページ脚注 注番号「2)」→「1)」308ページ下の図のチャプション「紙幣」→「貨幣」329ページ脚注 注番号「)」→「2)」
2025年3月23日日曜日
カラー図解 ピアノの歴史
著者:小倉貴久子
発行:河出書房新社(2020.10.24)
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★★★☆☆
ピアノの歴史と構造について書かれている本です.カラー図版が多い本,というより,図鑑的なレイアウトになっています.ピアノについて絵を見ながらざっくりと知りたい人向け.資料として.
2025年3月22日土曜日
1冊でわかる ピアノのすべて 調律師が教える歴史と音とメカニズム
著者:青山一郎
発行:アルテスパブリッシング(2021.3.25)
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★★☆☆☆
ピアノの歴史や構造について書かれている本です.調律師の方が著者のようですが,音波に関する物理的な記述に誤りがみられます.物理的な記述に不慣れなのだとは思いますが,全体的な記述が詳細にわたっているためとても残念です.声をかけていただければ校閲したのに.資料として.
81ページ 図2.1.2 なにを表現しているのか,縦軸・横軸がなんなのか,不明です.82ページ1行目「弦の振動数は440回,上下をくり返しますから波長が440個できます」日本語の文として成立していないことを置いておいても意味がわかりません.「弦は1秒間に440回上下します」といいたかった? また,その下の図2.1.5もやはり意味不明です.(その直後に「音色は一般的には波形で表すことができますが,ピアノの場合はひじょうに複雑で,物理の世界でも解明されていない事柄があり(略)」との記述があるので,著者は物理を信頼していないのかもしれません.)93ページ 図2.2.2 図中に明記はされていませんが,年表的な図にある数字は年だと思いうのですが,「0」があります.特殊な場合を除いて,紀元前1年の次の年は紀元1年で,0年はありません.106ページ3行目「うなり/振動数がわずかに異なる2音から生じる音の強弱の現象で,物理学では波動の干渉といいます」→「うなり/振動数がわずかに異なる複数の音から生じる音の強弱の現象で,波の重ね合わせによって起きます」166ページ 図3.3.17 図と説明で部品の名称が一致していません(キャッチャーとバックチェック).185ページ下から4行目「弦の振動は波長がずれて発生します.そのため位相がずれて減衰時間が長くなることが知られています」前の文の「波長」が「位相」で,後ろの分は共鳴のこと? 全体として波動の時間と空間の広がりが区別されていないように感じます。
2025年3月21日金曜日
ピアノはいつピアノになったか?
編者:伊東信宏
発行:大阪大学出版会(2007.3.30)
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★★★☆☆
ピアノから見た音楽史のあれこれが書かれている本です.レクチャー・コンサートの内容をまとめたものらしく,そのシリーズ名が本のタイトルになっているようですが,中身を反映しているようには思えません.ピアノそのものについての話題よりも,ピアノによって作られた音楽の方に力点が置かれています.資料として.
50ページ6行目「……特許である.デュープレックス・スケール……」→「……特許である,デュープレックス・スケール……」
2025年3月20日木曜日
調律師,至高の音をつくる 知られざるピアノの世界
題名:高木裕
発行:朝日新聞(2010.11.30)
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★★★☆☆
ピアノやピアノの調律について書かれている本です.新書ということもあってかざっくりとした内容です.資料として.
2025年3月19日水曜日
ビジョン 視覚の計算理論と脳内表現
著者:デビッド・マー
訳者:乾敏郎,安藤広志
発行:産業図書(1987.10.23)
VISION A Computational Investigation into the Human Representation and Processing Information
by David Marr
1982
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★★☆☆☆
視覚の情報処理について書かれている本です.翻訳のせいなのかとても読みにくい.しかも文字のセットがなかったのか数式や本文中のラプラシアンが三角形になっていてひっかかります.資料として.
2025年2月28日金曜日
脳のフィジックス
編集:長谷川建治,吉岡亨
発行:共立出版(2004.5.25)
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☆☆☆★★
物理学が脳研究にどのように役に立っているかが書かれている本です.物理学だけでなく生物や化学の知識も必要です.資料として.
144ページ下から1行目の式の2項目のマイナスとlog以下をトル.145ページ下から4行目「B」→「A'」.160ベージ7行目「金層」→「金属」.167ページ下から5行目「エネルギ」→「エネルギー」.175ページ下から8行目「居眠りなを」→「居眠りを」.
2025年2月27日木曜日
経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか
著者:C.ダグラス・ラミス
発行:平凡社(2004.9.8)
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☆☆☆★★
さまざまな社会問題の「常識」がじつは現実離れしているという主張が書かれている本です.社会について再考するきっかけになりました.
2025年2月26日水曜日
目からウロコの物理学1 力学・電磁気学・熱力学
著者:牧島一夫
発行:東京大学出版会(2022.1.21)
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☆☆☆☆☆
物理学について著者が「そうだったのか!」と感じた体験を読者と共有すべく書かれている本です.「はじめに」に「本書の目的は,教科書で得た知識を塗り替えることにあるのではなく,それらを違う角度から見て,一段と深く理解してもらうことにある」と書かれているとおり,よんでいると「なるほど」と思えることがたくさんありました.大学で物理学を学んだことのある人におすすめです.
43ページ下から6行目z^の添字3をトル.51ページ下から2行目ひとつ目のωをベクトルに.76ページ3行目ひとつ目のx'からプライムをトル.93ページ下から1行目「(1.69)」→「(1.70)」.103ページ式(2.6)「x^y」→「y^2」.106ページ下から2行目「u_L」→「u_T」.109ページ下から6行目の最後をベクトルからスカラーに.119 ページ4行目「閉局面」→「閉曲面」.129ページ図2.10(b)「v_d」→「v_g」.137ページ10行目「u_m」→「σ_m」.159ページ図2.17「ρ」→「Δ」.171ページ式(2.130)2行目ベクトルをスカラーに.173ページ式(2.132)「B(r)」→「B(R)」.175ページ下から4行目ξをスカラーに.188ページ8行目「A_z」→「A_θ」.273ページ16行目「C_H」→「C_h」.288ページ1行目「定圧側」→「低圧側」.297ページ式(3.74)2項目「f*」→「df*」
2025年1月23日木曜日
わかりやすい量子力学入門 原子の世界の謎を解く
著者:高田健次郎
発行:丸善(2003.12.10)
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☆☆☆★★
原子の世界と量子力学の導入が描かれている本です.署名には「量子力学入門」とありますが,内容は「原子の世界の謎」と「量子力学入門」の2部に分かれています.どちらも導入としてわかりやすく書かれていて,量子力学を学び始める前に読んでおくとよさそうな本です.単位の取り扱いがSIに準じていない(たとえばp16)のが残念.
2025年1月19日日曜日
魔法 その歴史と正体
著者:カート・セリグマン
訳者:平田寛,澤井繁男
発行:平凡社(2021.1.8)
The History of Magic
by Kurt Seligmann
1948
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☆☆☆★★
主に西洋の魔術的なものについて書かれている本です.この方面には詳しくないので網羅的なのかはわかりませんが,かなり詳細に書かれている印象です.魔法使いや錬金術師が出てくるあのお話はこの本を参考にしたのかな,と思いつくお話が複数あります.資料として.

































