著者:海野一隆
発行:大修館書店(2006.12.15)
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主に日本人が地球が球形をしているという概念を受容するまでの様子が書かれている本です.地球のことだけではなく,宇宙観まで扱われています.仏教的世界観とキリスト教布教に伴ってやってきた大地(だいち)球体説とのせめぎあいの歴史など,とても興味深い内容でした.仏教的世界観の最後のあがきで,須弥山が宇宙エレベーターみたいになっているのはご愛嬌かな.地球説が日本に伝わったのが中国や朝鮮半島より早かった,ということも初めて知りました.
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