題名:講談社選書メチエ MMT 現代貨幣理論とは何か
著者:井上智洋
発行:講談社(2019.12.10)
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☆☆☆☆★
MMT(現代貨幣理論)に全面的に賛成でも全面的に反対でもないという著者によって書かれているMMTにまつわる本です。MMTそのものの説明というよりも,今後の日本の財政政策をどうすべきかを解く鍵のひとつとしてMMTの考え方を使う,という感じで解説されています.管理通貨制度や国債についてつらつら考えていたことの答え合わせをするように読みました.
著者:井上智洋
発行:講談社(2019.12.10)
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☆☆☆☆★
MMT(現代貨幣理論)に全面的に賛成でも全面的に反対でもないという著者によって書かれているMMTにまつわる本です。MMTそのものの説明というよりも,今後の日本の財政政策をどうすべきかを解く鍵のひとつとしてMMTの考え方を使う,という感じで解説されています.管理通貨制度や国債についてつらつら考えていたことの答え合わせをするように読みました.
著者:中村好文
発行:平凡社(2019.7.26)
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☆☆☆☆★
建築家の中村好文が設計し、1992年に竣工した「上総の家II」を案内している本です.中村さんの本にしてはイラストが少なく,写真が多い印象です.多くの人に読んでもらって,暮しと家について考えていただきたるなる本です.それにしても,なぜタイトルに名前を入れたんだろう?
著者:佐藤栄作
発行:三省堂(2013.5.30)
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☆☆☆☆☆
日本語の文字の形について書かれている本です.ひらがな・カタカナの由来や丸文字の意味など,色々納得できる内容です.とくに,カタカナの字形についての考察は目から鱗でした.文字を使うすべての人にオススメ.
著者:コニー・ウィリス
訳者:大森望
発行:早川書房(2018.12.31)
CROSSTSLK
by Connie Willis
2016
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☆☆☆☆★
コミュニケーションの未来,というか,テレパシーにまつわるドタバタについての小説です.さすがコニー・ウィリス,厚い.でも,飽きずに読ませます.SFなのにメカニズムなんかに踏み込まないあたりも,さすが.ブックにて.
著者:Jim Ottaviani, Leland Myrick, Hilary Sycamore
発行:First Second(2011)
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☆☆☆☆★
ファインマンの伝記漫画です。だいたい知っているエピソードですが,日本の漫画とは異なるなんとも味のある絵で,楽しく読むことかできました.台詞もファインマンさんの言い回しを踏襲しているようです.
著者:くられ,くがほたる
発行:化学同人(2020.7.10)
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☆☆☆★★
著者:中山裕之
発行:東京大学出版会(2019.5.15)
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☆☆☆★★
「獣医師の職域についての正しい情報」が書かれている本です.動物病院の獣医師だけではない,全体像を知ることができます.豚肉生姜焼きが獣医解剖学者によって発明された,というのは知りませんでした.感謝しかありません.
著者:松崎有理,空木春宵,高島雄哉,門田充宏,石川宗生,久永実木彦,八島游舷
発行:東京創元社(2019.10.19)
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☆☆☆☆★
創元SF短編賞受賞者による時間SFのアンソロジーです.いまどき短編SFでただのタイムトラベルものはないよねぇ,と思いながら読みました.案の定,まあこういう方向だよね,という作品が多く,好感が持てました(どういう方向かはネタバレになるので,ご自分でお確かめください).
著者:高山羽根子,酉島伝法,理山貞二,オキシタケヒコ,宮西建礼,宮澤伊織
発行:東京創元社(2019.10.31)
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☆☆☆★★
創元短編賞の受賞者による書き下ろし宇宙SFのアンソロジー です.なにをもって「宇宙SF」というのかよくわかりませんが,分類の細かいことは気にしなくてもいいのかな.宇宙なんだからこの世のすべてを含む,ということか.読み味の異なる掌編が集まっていて,楽しい本です.
著者:猪木正文
監修:大須賀健
発行:KADOKAWA(2020.5.25)
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☆☆☆☆★
1963年にカッパ・ブックスから出ていた本の文庫化です.半世紀以上前に書かれた本なので,さすがに内容は古いのですが,この半世紀でずいぶん進歩したのだな,と感慨に浸ることができます.内容のアップデートは本文ではされず.監修者の注として加えられています.
数式を使わない,と宣言していますが,不確定性原理の式が,日本語ではありますが,3か所(p108, p120, p127)にでてきます.変数を日本語にすれば式ではない,という論理かな.
題名:竹書房文庫 死んだら飛べる
編著:スティーヴン・キング,ベヴ・ヴィンセント
訳者:白石朗,中村融,安野玲,伊藤典夫,田口俊樹,西崎憲,矢野浩三郎
発行:竹書房(2019.10.3)
Flight or Fright
Edited by Stephen King and Bev Vincent
2018
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☆☆☆★★
飛行機に乗っている時に読むと怖くなるお話のアンソロジーです.本当は機上で読みたかったのですが,このご時世で飛行機に乗る機会がなくなってしまったのが残念です.
389ページの「至急出勤」は「至急出動」ですね .