2007年4月28日土曜日

最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか


題名:最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか
著者:ジェームズ R チャイルズ
訳者:高橋 健次
発行:草思社 2006.10.26
ISBN:9784794215383 (479421538X)

INVITING DISASTER : Lessons from the Edge of Technology
by James R. Chiles

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☆☆☆☆★

大きな事故からそれほどでもない事故まで,事例に沿って原因と機構について書かれた本です.これから飛行機に乗る時は,シートの列を数えることにします.

2007年4月25日水曜日

高等教育におけるeラーニング 国際事例の評価と戦略


題名:高等教育におけるeラーニング 国際事例の評価と戦略
編著:OECD教育研究革新センター
訳者:慶應義塾大学DMC機構
発行:東京電機大学出版局 2006.9.10
ISBN:9784501541903 (4501541903)

E-learning in Tertiary Education : Where Do We Stand?
by OECD/CERI

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☆☆★★★

OECD教育研究革新センターの"E-learning in Tertiary Education : Where Do We Stand?"の翻訳です.資料としては使えるかもしれません.

2007年4月24日火曜日

犬はどこから…そしてここへ


題名:犬はどこから…そしてここへ
著者:畑 正憲
発行:学習研究社 2007.2.5
ISBN:9784054029491 (4054029493)

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☆☆☆☆★

ムツゴロウさんが犬,とくに起源について書いた本です.起源については自然な考えだと思いますが,証拠がないとなんともいえません.今後が楽しみです.でも,ムツゴロウさんがこういうことを書くようになったことが心配です.ちょっと焦っているのかな?

2007年4月17日火曜日

ハイ・コンセプト 「新しいこと」を考え出す人の時代


題名:ハイ・コンセプト 「新しいこと」を考え出す人の時代
著者:ダニエル・H・ピンク
訳者:大前 研一
発行:三笠書房 2006.5.20
ISBN:9784837956662 (4837956661)

The Whole New Mind
by Daniel H. Pink

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☆☆☆★★

「第3の波」の次の波が来ているぞ,ということについて書かれた本です.退屈なところと,興味深いところが斑になっています.面白いところは面白い.読んでおいて損はないでしょう.ただ,みんなが読んでしまうと,結果的に著者が言っている世界になっていきそうで,どちらが原因かわからなくなりそうに思います(「第3の波」もそうだったのでは?).著者より訳者の名前が大きいのは,カッコ悪いです.

2007年4月16日月曜日

科学の真実


題名:科学の真実
著者:J ザイマン
訳者:東辻 千枝子
発行:吉岡書店 2006.2.15
ISBN:9784842703343 (4842703342)

Real Science What it is, and what it means
by John Ziman

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☆☆☆★★

科学とは何かについて書かれた本です.大著です.でも,これだけ書いても,結局科学と何かは決められないと思います(主張することはできますが).読むには全体知識が必要です.

2007年4月15日日曜日

スペインのbarがわかる本 グラナダ・バルの調査記録報告書


題名:スペインのbarがわかる本 グラナダ・バルの調査記録報告書
著者:川口 剛
発行:バルク・カンパニ− 2005.4.25
ISBN:9784939100123 (493910012X)

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☆☆☆★★

グラナダのバルについての調査(?)の結果が書かれた本です.データが古いのが惜しい.価格などがペセタで書かれていますが,ペセタからユーロになって様々なものが軒並み値上がりしているようです.それにしても,日本にはバルは根付かないのでしょうか?

2007年4月10日火曜日

サイエンス・ライティング入門


題名:サイエンス・ライティング入門
著者:落合 洋文
発行:ナカニシヤ出版 2007.3.1
ISBN:9784779501395 (4779501393)

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☆☆★★★

「科学を行なう人々」が科学をわかりやすく伝えるための方法を書いた,と書かれている本です.あまりわかりやすくありません.「はじめに」に「本書が単なるテキストの域を超えて,それ自体としてサイエンス・ライティングの1つの実例となり」と書かれていますが,どうでしょう?

2007年4月9日月曜日

疑似科学と科学の哲学


題名:疑似科学と科学の哲学
著者:伊勢田 哲治
発行:名古屋大学出版会 2003.1.10
ISBN:9784815804534 (4815804532)

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☆☆☆★★

科学と疑似科学の境界を考えることで,科学哲学を紹介する,科学哲学の入門書です.書名はちょっと違っていて,疑似科学と科学哲学が並置されているわけではありません(表紙にデザインされている英語のタイトルが "Philosophy of Science and Pseudo Science" とひっくり返っているのはなぜだろう?).ベイズ主義で境界設定問題を解決するという視点は,面白いですね.この本から科学哲学に入っていくのはおススメです.

2007年4月8日日曜日

人という動物と分かりあう


題名:人という動物と分かりあう
著者:畑 正憲
発行:ソフトバンククリエイティブ 2006.3.25
ISBN:9784797333398 (4797333391)

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☆☆☆☆★

動物としての人という視点から,人の行動について書かれている本です.ムツゴロウさんの手法は,サイエンスとは言い難いものですが,体験的に得られた事柄を科学的に説明していくことには,共感が持てます.全体を観ていく手法は,これから増えていくことと思います.読み口はやわからですが,内容はそれなりにハードです.畑さんの本を読んだことがあればそんなことはないと思いますが,テレビに出ているムツゴロウさんしか知らないと「あれ?」と思うかも.