2023年6月18日日曜日

数理情報学入門

題名:数理情報学入門 基礎知識からレポート作成まで

著者:須藤秀紹,高岡旭,半田久志,福本誠,渡邉真也

発行:共立出版(2021.3.25)


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☆☆★★★


情報学を学ぶ大学生が知っておくべき内容が書かれているという触れ込みの本です.おそらく某大学の一年生向け入門科目向けの教科書なのではないかと思います.全5章で構成されていますが,章ごとの難易度というか,理解するための前提知識に差がありすぎるように思います.講義内では開設されているのか,それともざっくりこんな感じねで済ませているのか.この本だけでは解決しない事柄が多くある印象です.また,一部に校正不足の部分があります.

8ページの定理1.7の右辺が上下の式で入れ替わってます.34ページの下から5行目「比例尺度」→「比率尺度」.36ページの下から2行目「体重」→「身長」.37ページの下から12行目,式中の小数点→「×」(掛け算の記号).40ページ図2.1(a)と(b)のグラフが原点を移動しただけという説明があるがプロットされた点が異なる.43ページ図2.4のグラフで1点刻みのデータにも関わらず点数帯が2.5点刻みになっている.54ページ下から11行目に「標準化」とあるが初出で説明がない.171ページ12行目「1と2差」→「1と2の差」