2022年6月29日水曜日

ホモ・デウス テクノロジーとサピエンスの未来


書名:ホモ・デウス テクノロジーとサピエンスの未来 上・下

著者:ユヴァル・ノア・ハラリ

訳者:柴田裕之

発行:河出書房新社(2018)


HOMO DEUS: A Brief History of Tomorrow

Yuval Noah Harari

2015



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☆☆☆★★


『サピエンス全史』の著者による人類がどこへ向かうのかについて書かれている本です.この本が書かれた時点とは世界が変わってしまった感があるので,そもそもの前提が弱く感じます.たとえば著者は,人間は何千年もの間課題でありつづけた飢餓と疫病と戦争を克服した旨の主張から本書を説きはじめていますが,いまとなっては疫病も戦争も克服したとは言い難い状況です.また,あとの章に進むに従って,著者の恣意的な記述が増えていきます.まあ,結論に向かって書いているのでそうなるのはわかりますが,そうかな,と思うことが多くなるのは興醒めです.参考程度に楽しんで読むことを勧めます.Apple「ブック」のオーディオブックにて.

2022年6月1日水曜日

罪と罰


題名:罪と罰 上・中・下

著者:フョードル・ドストエフスキー

訳者:江川卓

発行:岩波書店(1999)


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☆☆☆★★


とっても長い小説です.いつかは読まなければと思いながらなかなか手が出ませんでしたが,オーディオブックで通勤時間に読み(聴き?)ました.登場人物が多いのですが,耳から入ると意外に理解できるようです.ただ,聞いていると気分が滅入ってくるのが難点.Apple「ブック」のオーディオブックにて.