題名:創元SF文庫 星のパイロット4 ブルー・プラネット
著者:笹本祐一
発行:東京創元社(2022.5.20)
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☆☆★★★
民間の航空宇宙会社の人たちがアメリカ宇宙軍のある機密情報を盗んじゃって大変なことになるお話です. 今回は宇宙空間での有人活動はありませんでした.そもそも設定が無茶な感じがします.Apple の Book にて.
著者:笹本祐一
発行:東京創元社(2022.5.20)
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☆☆★★★
民間の航空宇宙会社の人たちがアメリカ宇宙軍のある機密情報を盗んじゃって大変なことになるお話です. 今回は宇宙空間での有人活動はありませんでした.そもそも設定が無茶な感じがします.Apple の Book にて.
著者:長谷川寿一,長谷川眞理子,大槻久
発行:東京大学出版会(2022.4.20)
人間とはなにかについて進化の視点から書かれている本です.2000年に出版された本の改訂版で,変化の早い分野の内容が更新されています.進化とはなにかかから文化についてまで丁寧に書かれており,各章末に「さらに学びたい人のための参考文献」が載っているので,ヒトというものについて興味がある方が最初に手に取る本としておすすめです.
50ページの図3.3の二重螺旋がありえない立体になっています.
著者:笹本祐一
発行:東京創元社(2022.2.18)
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☆☆☆★★
民間の航空宇宙会社の人たちが航空宇宙産業全体を狙う正体不明の相手と「戦う」お話です. やはり中盤から結末にかけて唐突な感じがします.Apple の Book にて.
著者:笹本祐一
発行:東京創元社(2021.12.10)
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☆☆☆★★
民間の航空宇宙会社の人たちが地球近傍の彗星に行くレースをするお話です.下巻の中盤から結末にかけてが唐突な感じをうけました.Apple の Book にて.
題名:共立スマートセレクション38 われら古細菌の末裔 微生物から見た生物の進化
著者:二井 一禎
発行:共立出版(2023.2.25)
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☆☆☆☆★
真核生物がどのように進化してきたと考えられるかについて書かれている本です.生命が誕生する前に起きたと考えられる化学進化から描かれています.途中に同じような記述が繰り返し出てきたりすることもありますが,よくまとめられている印象です.
54ページ下から12行目「火山の河口付近」→「火山の火口付近」.160ページ11行目,閉じる鉤括弧がない(おそらく「……取り込まれて細胞小器官になった」で閉じる).
著者:ジェレミー・デシルヴァ
訳者:赤根洋子
発行:文藝春秋(2022.8.10)
FIRST STEPS: How Upright Walking Made Us Human
by Jeremy DeSilva
2021
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☆☆☆☆★
ヒトがどのようにして直立二足歩行をするようになったのか,それによって得たもの失ったものはなんなのか,などについて書かれている本です.人類史についてわかりやすく整理せれています. その分,専門家から見ると不十分な記述が多いかもしれませんが,素人には読みやすい分量です.図版が少ないのが残念ですが,いまどきはインターネットで検索しながら読めばこれで価格的に十分なのかもしれません.
94ページ3行目「放射線崩壊」→「放射性崩壊」
著者:プラトン
訳者:)藤澤令夫
発行:岩波書店(1994.10.17)
MENΩN
ΠΛΆΤΩΝOΣ
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☆☆☆★★
プラトンによるソクラテスとメノンの対話篇です.2000年以上前の本が日本語で読めるなんてすごいですね.プラトンは,有名な召使いとのやり取りで「ぼくのほうは質問するだけで,教えはしないのだが——そもそもなにを発見するだろうか」とソクラテスに語らせていて,教育というのは変わらないのだな,と感じました.ただ,メノンさんが素直すぎる印象です.プラトンの狙いなのか,時代なのか.
著者:Stephen M. Kosslyn
発行:Oxford University Press(2006.8.10)
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☆☆☆★★
グラフやチャートの描き方や注意点などについて書かれている本です.8つの心理学的な原理に基づいているとうたっていますが,大体常識的な事柄です.グラフを描くときの注意点に疑問を感じる方は読むと理解できるようになると思います.
著者:笹本祐一
発行:東京創元社(2021.10.29)
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☆☆☆★★
民間の航空宇宙会社の人たちとそこに雇われた宇宙飛行士にまつわるお話です.著者自身による「あとがき」のタイトル「来なかった未来の答合わせ」が的確な表現の小説だと思います.執筆が1997年で20-30年後の未来を想定して書いたとのことなので,まさに現在の状況を予想した書かれた本ということになります.予想がどうだったかはともかく,内容は陳腐ではなく,現在でも十分面白いと思います.冒頭の派手さに比べて淡々とお話が進んでいくのがどうかなとも思いましたが,それがリアリティを与えているとも思います.Apple の Book にて.
著者:伊丹十三
発行:新潮社(2005.3.1)
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☆☆☆☆★
伊丹十三が二十代の終わりに書いた最初の本の文庫版です.伊丹十三という人の書いたものをきちんと読んだことがなかったのですが,癖が強いものの,これがなかなか面白い.しかもこれを二十代に書いたというのだから驚きです.ご本人が描いたという挿絵もよい.
編者:日本文藝家協会
発行:文藝春秋(2023.9.20)
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☆☆☆★★
2022年に文芸誌に発表された短篇から日本文藝家協会の編纂委員が12篇を編んだ短編集です.宇宙エレベーターのお話がありましたが,こんなのでいいの,という感じ.他にもSF的なお話がありましたが,設定が気になって物語に入り込めませんでした.というわけで,面白いお話もあったのですが,それより文藝屋さんとの感覚の違いを痛感した一冊でした.
著者:トム・スコット=フィリップス
訳者:畔上耕介,石塚政行,田中太一,中澤恒子,西村義樹,山泉実
発行:東京大学出版会(2021.6.30)
SPEAKING OUR MINDS: Why human communication is different, and how language evolved to make it special
by Thom Scott-Phillips
2015
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☆☆☆★★
言語の発生と進化について他者の意図を読む能力という視点から書かれている本です.冒頭の「意図明示・推論モデル」というアイデアは面白かった.興味深い内容なのですが,そのアイデアを補強するための説明がしつこいように感じました.
編著:OECD教育研究革新センター
監修:小泉英明
訳者:小山麻紀,徳永優子
発行: 明石書店(2010.12.12)
Understanding the Brain: The Brain of a Learning Science
by OECD
2007
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☆☆☆★★
脳情報に基づく学習と教育への取り組みがOECDによってまとめられた本です.「神経神話」を払拭しようという姿勢が見られます.
59ページに「軸索が絶縁されていれば,まさに電線がそうであるように電流(つまり電気刺激)をより速く流すことができる」とありますが,軸索のミエリン化はともかく,電線を絶縁すると電流を速く流すことができるようになるという記述は誤りです.原文を見ていないので本当はなにをいいたかったのかはわかりませんが.
72ページ16行目「結合をを」→「結合を」.
著者:ジェフ・ホーキンス
訳者:大田直子
発行:早川書房(2022.4.25)
A THOUSAND BRAINS / A New Theory of Intelligence
by Jeff Hawkins
2021
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☆☆☆★★
脳と人工知能について書かれている本です.前半が脳について,後半が前半の内容を踏まえて人工知能について,という構成です.後半はかなり著者の妄想ですが,その分面白かった.記述がくどいのが残念です.
編者:日本文藝家協会
発行:小学館(2022.8.5)
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☆☆☆★★
2021年に文芸誌に発表された短篇から日本文藝家協会の編纂委員が11篇を編んだ短編集です.好みに合うものも合わないものもありますが,全般的に面白かった.新型コロナウイルス感染症が社会に与えた影響を感じます.
著者:田中幸,結城千代子
発行:雷鳥社(2023.7.30)
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☆☆☆★★
身の回りの道具について「ブツリ」の視点で紐解こうということが書かれている本です.「まえがき」に「肩の力を抜いていただくために『ブツリ』とカタカナ表記にしています」と書かれていますが,カタカナ表記にすると肩の力が抜けるものなのか,気になります.また,間違いではないのだけれど,言葉の使い方の問題がある事柄についての記述も気になりました.たとえば241ページに「無重力状態」ではなく「ブツリ」では「無重量状態」である,とありますが,これは「重力」という言葉でなにを示すかによります.242ページの「ブツリでは『重さ』と『質量』は厳密に区別されます」という記述も同様です.まあ,高校物理教科書で使われる用語限定の話なのだと思いますが,もう少し丁寧に書いてほしかった.ぱたっと開くコデックス装はいいですね.
著者:カーラ・ヴァレンタイン
訳者:久保美代子
発行:化学同人(2023.12.15)
MUEDER ISN'T EASY The Forensics of Agatha Christie
by Carla Valentine
2021
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☆☆☆☆★
法医学者の著者によるアガサ・クリスティーのお話から題材をとって法科学について書かれた本です.現代の法医学事情についても書かれています.Apple の Book にて.
著者:マイケル・フレイン
訳者:小田島恒志
発行:早川書房(2010.11.25)
COPENHAGEN
by Michael Frayn
1998, 2000, 2002, 2003
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☆☆☆★★
1941年にハイゼンベルクがボーア夫妻を訪ねた史実を踏まえて書かれた戯曲です.戯曲というものをあまり読まないのでよくわからないのですが,作者あとがきが本編の三分の一くらいあるのは普通なんでしょうか.
著者:松岡圭祐
発行:講談社 (2017.3.1)
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☆☆★★★
国家公務員試験の判断推理問題で満点をとって文部科学省に入省した一般職末席係員が,その能力を活かして問題を解決するお話しです.展開というか背景に無理がありすぎな印象で,残念ながらお話の世界に入り込むことができませんでした.Apple の Book にて.
著者:松岡圭祐
発行:講談社 (2017.1.1)
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☆☆☆★★
国家公務員試験の判断推理問題で満点をとって文部科学省に入省した一般職末席係員が,その能力を活かして問題を解決するお話しです.一か所だけですが「宇宙エレベーター」という言葉が登場します.Apple の Book にて.
4章に「完成核融合」とありますが「慣性核融合」でしょうか.
著者:松岡圭祐
発行:講談社 (2016.11.1)
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☆☆☆☆★
国家公務員試験の判断推理問題で満点をとって文部科学省に入省した末席一般職が,その能力を活かして問題を解決するお話しです.Apple の Book にて.
著者:松岡圭祐
発行:講談社 (2016.7.1)
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☆☆☆★★
国家公務員試験の判断推理問題で満点をとって文部科学省に入省した末席一般職が,その能力を活かして問題を解決するお話しです.前二作と比べると少し無理かあるかなと感じましたが楽しく読みました.Apple の Book にて.
著者:小川有里
発行:草思社(2023.11.6)
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☆☆☆★★
老人たちの周辺の実話をもとにした
人間模様が描かれている「超短編小説」集です.この「超短編小説」という表現は版元によるものです.読む前はなぜショートショートといわないのか不思議でしたが,読むと,たしかにこれらはショートショートではなく超短編小説だな,とわかります.
著者:松岡圭祐
発行:講談社(2016.3.1)
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☆☆☆★★
国家公務員試験の判断推理問題で満点をとって文部科学省に入省した末席一般職が,その能力を活かして問題を解決するお話しです.楽しくよんだのですが,お話にとって重要な役割をする人工血管の実物が登場した時点でトリックがわかってしまったのが残念.Apple の Book にて.
著者:松岡圭祐
発行:講談社(2015.11.1)
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☆☆☆☆★
国家公務員試験の判断推理問題で満点をとって文部科学省に入省した末席一般職が,その能力を活かして問題を解決するお話しです.楽しく読みました.Apple の Book にて.