題名:数学ガール/リーマン予想
著者:結城浩
発行:SBクリエイティブ (2025.8.15)
--
☆☆☆☆★
ゼータ関数からリーマン予想に至るあれこれが書かれている「数学ガール」の最新刊です.相変わらず見通しよく書かれていて,数式を追っていくことができれば楽しく読むことができます.ただ,「あとがき」によると「数学ガール」シリーズはこれで「ひとくぎり」とのことです.
著者:結城浩
発行:SBクリエイティブ (2025.8.15)
--
☆☆☆☆★
ゼータ関数からリーマン予想に至るあれこれが書かれている「数学ガール」の最新刊です.相変わらず見通しよく書かれていて,数式を追っていくことができれば楽しく読むことができます.ただ,「あとがき」によると「数学ガール」シリーズはこれで「ひとくぎり」とのことです.
著者:金澤晋二郎
発行:株式会社Pヴァイン(2025.3.26)
--
☆☆★★★
主に土壌内の微生物にまつわることが語られている本です.著者とありますが,全編インタビュー形式です.一部質問に答えていないような記述みもられたり,グラフを「表」と表記しているところがあるなど,本づくりとして塾れていない感があります.たとえば,17ページに「およそ一〇三〇個の原核細胞が」という記述がありますが「一〇三〇」は10の30乗の意味だと思われます.著者校正をしていなかったのでしょうか(著者ではなくても編集が気づくべきですが).「宇宙農業の可能性」といった興味深い内容も書かれているのに,残念です.
著者:マルク・ブロック
訳者:松村剛
発行:岩波書店(2004.2.20)
APOLOGIE POUR L'HISTOIRE ou Métier d'historien 2nd Edition
by Marc Bloch
1997
--
☆☆☆★★
歴史が何の役に立つのかについて書かれている本です.旧版との違いが明確に訳されているのが興味深い.資料として.
著者:Anna Escardó
発行:TASCHEN(2022.7.17)
Science Illustration. A History of Visual Knowledge from the 15th Century to Today
by Anna Escardó
TASCHEN(2022.7.17)
著者:ウィトルーウィウス
訳者:森田慶一
発行:東海大学出版会(1979.9.28)
--
☆☆☆☆★
ローマ時代の建築家ウィトルーウィウスによる『建築書』10巻の抄訳です.当時の建築や土木,機械などの技術などがよくわかります.資料として.
は、現存する最古の建築書で、単に建築術だけでなく土木技術・機械技術・造兵技術など高度の知識を要する広汎な技術書であり、かつ諸技術の基礎となる自然学的知識をも網羅した、いわば大技術の全書ということができる。本書はラテン文テクストを省略したもの
題名:理科系の日本語表現技法
編著:栗山次郎
発行:朝倉書店(1999.4.20)
--
★★★☆☆
理科系の報告や発表を補助するために書かれている本です.一般論だけでなく,具体的な例なども示されています.新装版も出ているようなので,大学などで理科系の勉強をする人は読んで損はなさそうです.資料として.
補訳:小倉金之助
発行:共立出版(1997.6.12)
--
★★★★☆
初等数学の歴史が解説されている本です.原著は19世紀末から20世紀初頭にかけて書かれた本で流石に古さを感じさせますが,古代エジプトや古代ギリシャから20世紀までが網羅されています.また訳者の注が豊富で読み応えがあります.資料として.
125ページ4行目 注番号「1)」→「2)」220ページ脚注 注番号「2)」→「1)」308ページ下の図のチャプション「紙幣」→「貨幣」329ページ脚注 注番号「)」→「2)」
著者:小倉貴久子
発行:河出書房新社(2020.10.24)
--
★★★☆☆
ピアノの歴史と構造について書かれている本です.カラー図版が多い本,というより,図鑑的なレイアウトになっています.ピアノについて絵を見ながらざっくりと知りたい人向け.資料として.
著者:青山一郎
発行:アルテスパブリッシング(2021.3.25)
--
★★☆☆☆
ピアノの歴史や構造について書かれている本です.調律師の方が著者のようですが,音波に関する物理的な記述に誤りがみられます.物理的な記述に不慣れなのだとは思いますが,全体的な記述が詳細にわたっているためとても残念です.声をかけていただければ校閲したのに.資料として.
81ページ 図2.1.2 なにを表現しているのか,縦軸・横軸がなんなのか,不明です.82ページ1行目「弦の振動数は440回,上下をくり返しますから波長が440個できます」日本語の文として成立していないことを置いておいても意味がわかりません.「弦は1秒間に440回上下します」といいたかった? また,その下の図2.1.5もやはり意味不明です.(その直後に「音色は一般的には波形で表すことができますが,ピアノの場合はひじょうに複雑で,物理の世界でも解明されていない事柄があり(略)」との記述があるので,著者は物理を信頼していないのかもしれません.)93ページ 図2.2.2 図中に明記はされていませんが,年表的な図にある数字は年だと思いうのですが,「0」があります.特殊な場合を除いて,紀元前1年の次の年は紀元1年で,0年はありません.106ページ3行目「うなり/振動数がわずかに異なる2音から生じる音の強弱の現象で,物理学では波動の干渉といいます」→「うなり/振動数がわずかに異なる複数の音から生じる音の強弱の現象で,波の重ね合わせによって起きます」166ページ 図3.3.17 図と説明で部品の名称が一致していません(キャッチャーとバックチェック).185ページ下から4行目「弦の振動は波長がずれて発生します.そのため位相がずれて減衰時間が長くなることが知られています」前の文の「波長」が「位相」で,後ろの分は共鳴のこと? 全体として波動の時間と空間の広がりが区別されていないように感じます。
編者:伊東信宏
発行:大阪大学出版会(2007.3.30)
--
★★★☆☆
ピアノから見た音楽史のあれこれが書かれている本です.レクチャー・コンサートの内容をまとめたものらしく,そのシリーズ名が本のタイトルになっているようですが,中身を反映しているようには思えません.ピアノそのものについての話題よりも,ピアノによって作られた音楽の方に力点が置かれています.資料として.
50ページ6行目「……特許である.デュープレックス・スケール……」→「……特許である,デュープレックス・スケール……」
題名:高木裕
発行:朝日新聞(2010.11.30)
--
★★★☆☆
ピアノやピアノの調律について書かれている本です.新書ということもあってかざっくりとした内容です.資料として.
著者:デビッド・マー
訳者:乾敏郎,安藤広志
発行:産業図書(1987.10.23)
VISION A Computational Investigation into the Human Representation and Processing Information
by David Marr
1982
--
★★☆☆☆
視覚の情報処理について書かれている本です.翻訳のせいなのかとても読みにくい.しかも文字のセットがなかったのか数式や本文中のラプラシアンが三角形になっていてひっかかります.資料として.
編集:長谷川建治,吉岡亨
発行:共立出版(2004.5.25)
--
☆☆☆★★
物理学が脳研究にどのように役に立っているかが書かれている本です.物理学だけでなく生物や化学の知識も必要です.資料として.
144ページ下から1行目の式の2項目のマイナスとlog以下をトル.145ページ下から4行目「B」→「A'」.160ベージ7行目「金層」→「金属」.167ページ下から5行目「エネルギ」→「エネルギー」.175ページ下から8行目「居眠りなを」→「居眠りを」.
著者:C.ダグラス・ラミス
発行:平凡社(2004.9.8)
--
☆☆☆★★
さまざまな社会問題の「常識」がじつは現実離れしているという主張が書かれている本です.社会について再考するきっかけになりました.
著者:牧島一夫
発行:東京大学出版会(2022.1.21)
--
☆☆☆☆☆
物理学について著者が「そうだったのか!」と感じた体験を読者と共有すべく書かれている本です.「はじめに」に「本書の目的は,教科書で得た知識を塗り替えることにあるのではなく,それらを違う角度から見て,一段と深く理解してもらうことにある」と書かれているとおり,よんでいると「なるほど」と思えることがたくさんありました.大学で物理学を学んだことのある人におすすめです.
43ページ下から6行目z^の添字3をトル.51ページ下から2行目ひとつ目のωをベクトルに.76ページ3行目ひとつ目のx'からプライムをトル.93ページ下から1行目「(1.69)」→「(1.70)」.103ページ式(2.6)「x^y」→「y^2」.106ページ下から2行目「u_L」→「u_T」.109ページ下から6行目の最後をベクトルからスカラーに.119 ページ4行目「閉局面」→「閉曲面」.129ページ図2.10(b)「v_d」→「v_g」.137ページ10行目「u_m」→「σ_m」.159ページ図2.17「ρ」→「Δ」.171ページ式(2.130)2行目ベクトルをスカラーに.173ページ式(2.132)「B(r)」→「B(R)」.175ページ下から4行目ξをスカラーに.188ページ8行目「A_z」→「A_θ」.273ページ16行目「C_H」→「C_h」.288ページ1行目「定圧側」→「低圧側」.297ページ式(3.74)2項目「f*」→「df*」
著者:高田健次郎
発行:丸善(2003.12.10)
--
☆☆☆★★
原子の世界と量子力学の導入が描かれている本です.署名には「量子力学入門」とありますが,内容は「原子の世界の謎」と「量子力学入門」の2部に分かれています.どちらも導入としてわかりやすく書かれていて,量子力学を学び始める前に読んでおくとよさそうな本です.単位の取り扱いがSIに準じていない(たとえばp16)のが残念.
著者:カート・セリグマン
訳者:平田寛,澤井繁男
発行:平凡社(2021.1.8)
The History of Magic
by Kurt Seligmann
1948
--
☆☆☆★★
主に西洋の魔術的なものについて書かれている本です.この方面には詳しくないので網羅的なのかはわかりませんが,かなり詳細に書かれている印象です.魔法使いや錬金術師が出てくるあのお話はこの本を参考にしたのかな,と思いつくお話が複数あります.資料として.